おもい‐せ・く【思ひ塞く】
[動カ四]思いをせき止める。心を抑えつける。「—・く心のうちのしがらみも堪へずなりゆく涙川かな」〈千載・恋二〉
おもい‐そ・む【思ひ染む】
[動マ四]深く思い込む。強く決心する。「いとかりそめに入りし山の、やがて出でじとさへ—・みぬ」〈幻住庵記〉 [動マ下二]深く心中に思う。深くかわいがる。「子ども多くはべれど、これはさまことに...
おもい‐そ・む【思ひ初む】
[動マ下二] 1 思いはじめる。心にかけはじめる。「何となくあだなる花の色をしも心に深く—・むらむ」〈西行家集〉 2 恋しはじめる。「あすか川淵は瀬になる世なりとも—・めてむ人は忘れじ」〈古今・恋四〉
おもい‐たち【思い立ち】
思い立つこと。決心。「突然な岸本の—は反って見ず知らずの人々の好奇心を引いた」〈藤村・新生〉
思(おも)い立(た)ったが吉日(きちじつ)
何かをしようという気持ちになったら、その日が吉日と思ってすぐに始めるのがよい。思い立つ日が吉日。
おもい‐た・つ【思い立つ】
[動タ五(四)]あることをしようという考えを起こす。心を決める。「急に—・って出掛ける」
おもい‐た・つ【思い断つ/思い絶つ】
[動タ五(四)]思い切る。断念する。「伝道はしばらく—・っていたきょうこのごろ」〈蘆花・思出の記〉
思(おも)い立(た)つ日(ひ)が吉日(きちにち)
⇒思い立ったが吉日
おもい‐たの・む【思ひ頼む】
[動マ四]頼みに思う。当てにする。「大舟の—・むに」〈万・九〇四〉
おもい‐た・ゆ【思ひ絶ゆ】
[動ヤ下二]思い切る。あきらめる。断念する。「旅なれば—・えてもありつれど」〈万・三六八六〉