おもい‐つ・く【思い付く】
[動カ五(四)] 1 ある考えがふと心に浮かぶ。考えつく。「いいアイデアを—・く」 2 忘れていたことを思い出す。「急用を—・く」 3 思いを寄せる。好意をもつ。恋い慕う。「頗(すこぶ)る付き...
おもい‐つつ・む【思ひ包む】
[動マ四]心の内が表にもれないようにする。つつしむ。「色に出でてはえあらず—・むことありて」〈宇津保・内侍督〉
おもい‐つづ・ける【思い続ける】
[動カ下一][文]おもひつづ・く[カ下二] 1 いつまでもそのことを思う。いつも考える。「亡き子を—・ける」 2 思いを歌の形で表す。述懐する。「ある女房、君かくれさせ給ひぬと承って、かうぞ—・...
おもい‐つの・る【思い募る】
[動ラ五(四)]思慕の情がますます強まる。「もう江口を自分の独占(もの)にしたというまでに—・って来た」〈近松秋江・青草〉
おもい‐つ・める【思い詰める】
[動マ下一][文]おもひつ・む[マ下二]そのことだけを深く考えて悩む。いちずに思い込む。「—・めた表情」
おもい‐つら・ぬ【思ひ連ぬ】
[動ナ下二]いろいろのことを思い続ける。「つつましくする事どもを—・ねて書きたるも」〈十六夜日記〉
おもい‐づま【思ひ妻/思ひ夫】
深く愛する妻、または夫。「奥山の岩本菅(いはもとすげ)の根深くも思ほゆるかも我(あ)が—は」〈万・二七六一〉
おもい‐で【思い出】
1 過去に自分が出会った事柄を思い出すこと。また、その事柄。「—にひたる」 2 あることを思い出すよすがになるもの。「旅の—に写真を撮る」 [補説]書名別項。→思ひ出
おもいで【思ひ出】
北原白秋の叙情小曲集。明治44年(1911)刊。フランス印象派の影響を受けた作品群により注目を浴び、詩壇での地位を確立した。
おもいでのき【思出の記】
徳冨蘆花の自伝的小説。明治33〜34年(1900〜1901)に発表。作者自身の生活体験に基づいた教養小説であり、同時に明治の時代精神を描く。