おもい‐やす・む【思ひ休む/思ひ息む】
[動マ四]心にかけなくなる。「おしてる難波(なには)の国は葦垣(あしかき)の古(ふ)りにし里と人皆の—・みて」〈万・九二八〉
おもい‐やすら・う【思ひ休らふ】
[動ハ四]ためらう。決心がつきかねる。「いかにせましと—・ひて」〈かげろふ・下〉
おもい‐や・む【思ひ止む】
[動マ四]思いとどまる。あきらめる。「身の上になりては、え—・むまじきわざなりけり」〈狭衣・四〉
おもい‐やり【思い遣り】
1 他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち。同情。「—のある処置」「病人に対する—がない」 2 想像。推察。「奥山の—だに悲しきにまたあま雲のかかるなになり」〈かげろふ・上〉 3 思...
おもいやり‐よさん【思い遣り予算】
防衛省の予算として計上される在日米軍駐留経費負担の通称。昭和53年(1978)、米軍基地に勤務する日本人従業員の給与を日本側で一部負担したことに始まる。円高ドル安が進行し、米側の負担が増えること...
おもい‐や・る【思い遣る】
[動ラ五(四)] 1 他人の身の上や心情を推し量って、同情する。また、配慮する。「被災者の生活を—・る」 2 遠く隔たっている人や物事を思う。思いをはせる。「故郷の母を—・る」「老後を—・る」 ...
おもい‐ゆず・る【思ひ譲る】
[動ラ四]世話などを、安心して人に任せる。頼む。「—・る人なきをば、とりわきて後めたく見煩ひはべる」〈源・若菜上〉
おもい‐ゆる・す【思ひ許す】
[動サ四] 1 心の中で認めて、とがめないでおく。容認する。「こたみはさもありぬべしと—・して、帰りぬ」〈源・手習〉 2 その人のために特に許す。免じて許す。「ただ我に—・して、内侍所を都へ返し...
思(おも)い邪(よこしま)なし
《「論語」為政から》心が素直で、偽り飾るところがない。少しも邪悪な考えがない。
おもい‐よ・す【思ひ寄す】
[動サ下二]あるものに結びつけて考える。連想する。「もて離れたる事をも—・せて疑ふもをかしとおぼせど」〈源・帚木〉