おもい‐ぐる・し【思ひ苦し】
[形シク]つらくせつない。心苦しい。「家の妹に物言はず来にて—・しも」〈万・三四八一〉
おもい‐け・つ【思ひ消つ】
[動タ四] 1 強いて思わないようにする。忘れようとする。「よろづの事すさびにこそあれ、と—・たれ給ふ」〈源・澪標〉 2 無視する。軽蔑する。「こよなく—・ちたりし人も、嘆き負ふやうにて亡くなり...
おもい‐こ・う【思ひ恋ふ】
[動ハ上二]恋しく思う。恋い慕う。「心には火さへ燃えつつ—・ひ」〈万・四〇一一〉
おもい‐こが・れる【思い焦がれる】
[動ラ下一][文]おもひこが・る[ラ下二]いちずに恋しく思う。ひたすら恋い慕って悩む。「先輩に—・れる」
重(おも)い腰(こし)を上(あ)・げる
気が進まないことに、ようやく取りかかる。「—・げてためこんだ宿題に取り組む」
おもい‐こみ【思い込み】
深く信じこむこと。また、固く心に決めること。「—の強いやつ」
おもい‐こ・む【思い込む】
[動マ五(四)] 1 深く心に思う。固く心に決める。「—・んだら命がけ」 2 そうだと独り決めして信じてしまう。「成功すると—・んでいる」
おもい‐こ・む【思ひ籠む】
[動マ下二]思うことを心中に隠す。外に表さないで、心中に深く思う。「恋しきも—・めつつあるものを人に知らるる涙何なり」〈後撰・恋三〉
おもい‐ご【思ひ子】
かわいく思う子。いとしご。「父母の—にて」〈宇津保・俊蔭〉
おもい‐さだ・める【思い定める】
[動マ下一][文]おもひさだ・む[マ下二]心にしっかりと決める。固く決心する。「一生の伴侶と—・めた人」