あきつ‐しま【秋津島/秋津洲/蜻蛉洲】
《古くは「あきづしま」》 大和(やまと)国の異称。また、広く日本をさす。あきつくに。あきつしまね。あきつす。「そらみつ大和の国を—とふ」〈記・下・歌謡〉
[枕]「大和」にかかる。「うまし国そ...
あきかぜ‐の【秋風の】
[枕]地名の「吹上(ふきあげ)」「山吹(やまぶき)」「千江(ちえ)」などにかかる。秋風の吹く実景を表す要素が強い。「—千江の浦廻(うらみ)の」〈万・二七二四〉
あきくさ‐の【秋草の】
[枕]上代の呪術(じゅじゅつ)信仰の一つとして草を結んで幸福を祈るところから、「結ぶ」にかかる。「—結びしひもを解くは悲しも」〈万・一六一二〉
あすか【飛鳥/明日香】
奈良県高市郡明日香村のこと。また、その付近一帯の称。推古朝以来百余年、都が置かれ、橘寺(たちばなでら)・石舞台古墳・高松塚古墳など史跡が多い。 [補説]「飛鳥」の表記は、「あすか」にかかる枕詞「...
アタック‐ドッグ【attack dog】
警察などで、対象を攻撃するよう訓練を受けた犬。転じて、相手に食ってかかる人。
ありね‐よし
[枕]《「ありね」は語義未詳。「よし」は間投助詞》「対馬(つしま)」にかかる。「—対馬のわたり海中(わたなか)に幣(ぬさ)取り向けて早帰り来ね」〈万・六二〉
あらがね‐の【粗金の】
[枕]粗金が土中にあるところから、また一説に、金属を打ちきたえる鎚(つち)の縁で同音の「つち」にかかる。「—土のうへより」〈宇津保・祭の使〉
あら・う【洗う】
[動ワ五(ハ四)] 1 水などを使って汚れを取り去る。「食事の前に手を—・う」「雨に—・われて新緑が美しい」 2 海や川の水が打ち寄せて物にかかる。「大波に甲板が—・われる」 3 隠れている事柄...
あらがき‐の【荒垣の】
[枕]垣は内外を隔てるところから、「よそ(外)」にかかる。「里人の言寄せ妻を—よそにや我が見む」〈万・二五六二〉
あらい‐ぎぬ【洗い衣】
[名]洗った衣服。
[枕]洗った衣服に取り替える意から、地名の「とりかひがは(取替川・鳥養川)」にかかる。「—取替川の川淀の」〈万・三〇一九〉