たま‐だすき【玉襷】
[名]たすきの美称。「衣の袖に—上げ」〈盛衰記・一八〉 [枕] 1 たすきを項(うなじ)に懸けるところから、「うね」「懸く」にかかる。「—畝傍(うねび)の山の」〈万・二九〉 「—かけず忘れむ...
うち‐かか・る【打(ち)掛(か)る/打(ち)懸(か)る】
[動ラ五(四)] 1 武器などで相手に攻めかかる。勢いよく攻撃する。「竹刀を振り上げて—・る」 2 もたれかかる。また、かかりきりになる。「親方の商売ばかりに—・りて」〈浮・織留・六〉 [可能]...
うつせみ‐の【空蝉の】
[枕] 1 人間・世間・現世の意から「世」「世の人」などにかかる。「—世の人なれば」〈万・一七八五〉 2 蝉の抜け殻の意から「むなし」「わびし」などにかかる。「—むなしき恋に身をやかへてむ」〈新...
いわ‐ばしる【石走る】
[枕] 1 岩で水がとびちる意から「垂水(たるみ)」にかかる。「—垂水の上のさわらびの」〈万・一四一八〉 2 「近江(あふみ)」「神奈備山(かんなびやま)」などにかかる。「—近江の国の楽浪(ささ...
おし‐かか・る【押し掛かる】
[動ラ四] 1 物に寄りかかる。おっかかる。「高欄に—・りて」〈源・幻〉 2 無理に物事をする。〈日葡〉 3 攻め寄せる。「実休旗本に—・り」〈常山紀談・三〉
エス‐かてい【s過程】
恒星進化の最終段階における元素合成。漸近巨星分枝星(AGB星)の内部で中性子捕獲によって核子数が増えることで生じる。sは「遅い」(slow)を意味し、β崩壊にかかる時間が長く、次の中性子捕獲まで...
かがみ‐なす【鏡なす】
[枕] 1 古代の貴重品である鏡のように大切に思うの意から、「思ふ」にかかる。「—我(あ)が思ふ妹(いも)もありといはばこそ」〈万・三二六三〉 2 鏡を見るように見るの意から、「見る」およびそれ...
いが・む【啀む】
[動マ五(四)] 1 動物が牙をむいてかみつこうとする。〈和英語林集成〉「岩角に爪とぎたて、二人をめがけ—・みかかるを」〈浄・国性爺〉 2 激しい口調で立ち向かう。くってかかる。「うぬめ乗れと—...
かんいかぜい‐せいど【簡易課税制度】
消費税の納付額を簡単に計算できる特例制度。中小事業者の事務負担を軽減するための措置で、課税売上高が5000万円以下の事業者が選択できる。消費税の納付額は売上にかかる消費税から仕入れにかかる消費税...
瘡(かさ)を掻(か)・く
皮膚病にかかる。特に、梅毒にかかる。「業平(なりひら)の—・かぬも不思議なり」〈柳多留・四〉