かき‐す・う【舁き据う】
[動ワ下二]駕籠(かご)、輿(こし)などを担いできて、置く。「舟に車を—・ゑて」〈枕・一一四〉
かきすえ‐やかたぶね【舁き据え屋形舟】
簡単で粗末な屋形を据えつけた舟。「今は怪(け)しかる—に大幕ひかせ」〈平家・二〉
かき‐すさ・ぶ【書き遊ぶ】
[動バ四]気の向くままに書いて楽しむ。慰みに書く。かきすさむ。「御硯ひきよせて、—・びて」〈夜の寝覚・五〉
かき‐すさ・む【書き遊む】
[動マ四]「かきすさぶ」に同じ。「筆さしぬらして—・み給ふほどに」〈源・初音〉
かき‐すさ・む【掻き遊む】
[動マ四]手すさびにかきまわす。「火箸して(火桶ノ)灰など—・みて」〈枕・一八一〉
かき‐すて【書(き)捨て】
《「かきずて」とも》 1 書き捨てること。また、そのもの。 2 書き置き。「—の玉章(たまづさ)千束(ちつか)に積もり」〈浄・女夫池〉
かき‐すて【掻き捨て】
《「かきずて」とも》恥をかいたり失敗したりしても、少しも気に留めないで平気でいること。「旅の恥は—」
かき‐す・てる【書(き)捨てる】
[動タ下一][文]かきす・つ[タ下二] 1 気に入らなかったりして、書く端から捨てる。「—・てた原稿用紙」 2 投げやりに書く。いいかげんに書く。「身辺雑事を—・てただけのもの」 3 書いたまま...
かき‐すま・す【書き澄ます】
[動サ四]きちんと書く。念を入れて書く。「草(さう)がちなどにも戯(ざ)れ書かず、目やすく—・したり」〈源・初音〉