あわ‐に【淡に】
[副]はかなく。薄く。もろく。「うは氷—結べる紐なればかざす日かげに緩ぶばかりを」〈枕・九〇〉
いくさ‐だち【軍立ち】
1 軍勢が戦場に出発すること。出陣。「尾資(びし)の津に—す」〈北野本斉明紀〉 2 合戦。いくさ。また、戦いぶり。「これほど—烈しき敵にいまだ逢はず候」〈古活字本保元・中〉 3 軍勢の配置。陣立...
鼬(いたち)の目陰(まかげ)
《イタチが人を見るときに前足を目の上にかざすという俗信から》疑わしげに人を見るようす。
いち‐どう【一同】
1 そこにいる人々全部。または、仲間の者全体。「有志—」 2 同じであること。同一。「面々の意見—せしかば」〈太平記・四〉 3 心を一つにして物事をすること。→一同に「などか又、おのおの見つかざ...
いと‐ばな【糸花】
練り絹の糸を結んで作った花。挿頭(かざし)花・薬玉(くすだま)などに用いた。結び花。花結び。
いばり‐ちら・す【威張り散らす】
[動サ五(四)]むやみに威張る。だれにでもえらそうな態度をとる。「地位をふりかざして—・す」
イラクリオン【Iraklion/Ηράκλειον】
ギリシャ南部、クレタ島の港湾都市。イタリア語、およびトルコ語での呼称はカンディア。同島中央部の北岸に位置し、エーゲ海に臨む。9世紀頃にアラブ人が町を建設し、ビザンチン帝国、ベネチア共和国の領土と...
イリ【Ili】
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区北西部およびカザフスタン共和国南東部の地方。天山山脈を源とし西流するイリ川の流域。古来、トルコ系あるいはモンゴル系の諸遊牧民族の根拠地。現在も牧畜が盛ん。 [...
イル‐ハンこく【イルハン国】
モンゴル帝国の四ハン国の一。1258年、チンギス=ハンの孫フラグがアッバース朝を倒し、イランの地を中心に建国。都はタブリーズ。7代のカザン=ハン(在位1295〜1304)の時代にイスラム教を国教...
いろ・う【色ふ/彩ふ/艶ふ】
[動ハ四] 1 美しいいろどりをしている。映える。「いかばかり思ひおくとも見えざりし露に—・へる撫子(なでしこ)の花」〈和泉式部集・下〉 2 色が美しく交じる。「かざしの花の色々は秋の草に異な...