ふくろ・ぶ【綻ぶ】
[動バ上二]《「ほころぶ」の音変化》 1 縫い目・とじ目などが解ける。「どこもかしこも—・びて、裾廻りがばらばら」〈浄・浪花鑑〉 2 こらえきれずに、涙が流れる。「こらへるだけと包めども、むせび...
ひら‐まく【平幕】
1 相撲で、幕内力士のうち、横綱と三役を除いた者。前頭(まえがしら)。 2 平張りの幕。「ここかしこに—うたせられ」〈狂言記・二千石〉
ふだん‐づかい【不断使い】
《「普段使い」とも書く》かしこまった席ではなく、日常の生活で使用すること。「—のバッグ」「—の器」
はべ・り【侍り】
[動ラ変]《「は(這)いあり」の音変化で、神や天皇など、絶対者の前に恐れ入った態度でいるのが原義か》 1 「いる」の意の謙譲語で、慎み深い態度でいる意を表す。(貴人の御前に)かしこまって控える。...
べく‐そうろ・う【べく候ふ】
[連語]「べし」を丁寧に表す。中世以降、多く手紙文に使われた。…ましょう。…でしょう。…するつもりです。「万あすあさての程にまゐり候うて、申し候ふ—・ふ。かしこ」〈実隆公記・文明六年正月四日五日紙背〉
へい‐へい
[感]応答の語「へい」を重ねた語。相手を敬いながら気軽に相づちを打ったり承知の意を表したりする。「—、かしこまりました」 [副](スル)卑屈な態度で言いなりになるさま。ぺこぺこと相手にこびへ...
ふみ‐あだ・す【踏み仇す】
[動サ四]踏み荒らす。踏み散らす。「天雲をほろに—・し鳴る神も今日にまさりて恐(かしこ)けめやも」〈万・四二三五〉
はべり‐たま・う【侍り給ふ】
[連語]《かしこまった気持ちでいるの意の動詞「はべり」+尊敬の意の補助動詞「たまふ」》尊者に対する会話で、話し手が敬意を払う必要のある人の動作に用い、動作主を敬うとともに、その動作主の「いる」「...
は‐はあ
[感] 1 思い当たったとき、納得したときなどに発する語。なるほど。ははん。「—、そうだったのか」 2 目上の人に対するかしこまった応答に用いる語。「—、承知つかまつりました」
ぼう‐ちゅう【坊中】
《「ぼうぢゅう」とも》 1 町の中。まちなか。「—に経行して」〈盛衰記・二八〉 2 僧坊の中。寺の中。「ここの—かしこの在家に引き入り」〈太平記・三六〉