くまぐま・し【隈隈し】
[形シク] 1 物の陰に隠れてよく見えない。薄暗くて見えにくい。「火はほのかにまたたきて、…ここかしこの、—・しくおぼえ給ふに」〈源・夕顔〉 2 樹木がこんもりと茂り、陰がある。「この前栽の、い...
くた・す【腐す】
[動サ四] 1 朽ちさせる。くさらせる。「卯(う)の花を—・す長雨(ながめ)の」〈万・四二一七〉 2 気持ちを萎(な)えさせる。そこなわせる。「あなかしこ、あやまち引き出づななど宣ふに、—・され...
けん‐のう【賢能】
かしこくて才能があること。また、その人。「自己の—功力に由て、…至高の地位に至る者の」〈中村訳・西国立志編〉
けん‐めい【賢明】
[名・形動]かしこくて、物事の判断が適切であること。また、そのさま。「—な処置」「早く報告したほうが—だ」 [派生]けんめいさ[名]
きっきゅう‐じょ【鞠躬如】
[ト・タル][文][形動タリ]身をかがめて、つつしみかしこまるさま。「—として用を聞いている」〈円地・女坂〉
さかし‐ら【賢しら】
[名・形動]《「ら」は接尾語》 1 利口そうに振る舞うこと。物知りぶること。また、そのさま。かしこだて。「—をする」「—に口を出す」 2 自ら進んですること。また、そのさま。「大君のつかはさなく...
さかし‐びと【賢し人】
かしこい人。賢人。「この—、はた軽々しき物怨じすべきにあらず」〈源・帚木〉
さる‐は【然るは】
[接](前に述べた内容を受けて、さらに説明を加えるときに用いる) 1 それは。それというのも、実は。「いとあはれにかなしう侍るなり。—、おのれが女(むすめ)とも申さじ、いみじううつくしげに侍るな...
さ‐よどこ【小夜床】
夜寝る床。「衣こそ二重(ふたへ)も良き—を並べむ君は恐(かしこ)きろかも」〈仁徳紀・歌謡〉
さる‐を【然るを】
[接]《動詞「さ(然)り」の連体形+接続助詞「を」から》前に述べた事柄を受けて、それと相反する説明を加える場合に用いる。ところが。そうではあるが。「いとかしこく思ひかはして、異心(ことごころ)な...