かたき‐うち【敵討ち】
1 主君・肉親・友人などを殺した相手を討ち、恨みを晴らすこと。あだうち。 2 仕返しをすること。報復。「去年の—の試合」
かたきうちじつげつそうし【敵打日月双紙】
三上於菟吉の時代小説。「週刊朝日」誌で大正14年(1925)から大正15年(1926)にかけて連載。1923年にジョンストン=マッカレーが書いたアメリカの小説「双生児の復讐」を下敷きにした作品。
かたきうち‐もの【敵討ち物】
「仇(あだ)討ち物」に同じ。
堅(かた)き氷(こおり)は霜(しも)を履(ふ)むより至(いた)る
《「易経」坤卦から》霜を踏む時節が来ると、やがて堅い氷の張る冬が来るの意から、何事もその兆候を見たら早く準備せよというたとえ。
かた‐きし
[副](あとに打消しの語を伴って用いる)まったく。まるっきり。かたっきし。「諸君、駄目だ、駄目だ、—話にならない」〈魯庵・社会百面相〉
かた‐ぎし【片岸】
《古くは「かたきし」とも》 1 片方の岸。 2 一方が険しいがけになっている所。「山の奥の谷の—に、高き木のあるに」〈宇治拾遺・六〉 3 かたわらにある場所。ほとり。「左近の馬場(むまば)を—に...
かたき‐もち【敵持ち】
かたきとしてつけねらわれていること。また、その人。「—月は見れども花に出ず」〈柳多留・六〉
かた‐キャスト【型キャスト】
《type casting》コンピューターのプログラムにおいて、ある変数やデータの型を、別の型のものに変換すること。整数型から実数型への変換などがある。型変換。
かたき‐やく【敵役】
1 芝居で、悪人にふんする役。悪役。悪形(あくがた)。 2 人から憎まれる立場にある人。憎まれ役。「—に回る」
かたきり‐ぼり【片切(り)彫(り)】
彫金技法の一。片切り鏨(たがね)で片方を斜めに彫って線を描くもの。江戸時代の横谷宗珉(よこやそうみん)の創意によると伝えられる。