かぶ・る【齧る/噛る】
[動ラ四] 1 「かじる」に同じ。「太夫様の櫛を—・った鼠ぢゃ」〈伎・壬生大念仏〉 2 《腹の中の虫がかじる意で》腹がしくしく痛む。「互ひに虫腹が—・らうとも」〈虎寛狂・宗論〉
か‐ぶ・る【気触る】
[動ラ下二]「かぶれる」の文語形。
か‐ぶれ【気触れ】
1 かぶれること。また、かぶれてできた発疹(ほっしん)や炎症。化粧かぶれ・漆かぶれなど。 2 (接尾語的に用いて)その影響を強く受けて悪く感化されること。「西洋—」
か‐ぶ・れる【気触れる】
[動ラ下一][文]かぶ・る[ラ下二] 1 漆や薬品などの刺激で皮膚が炎症を起こし、赤くかゆくなる。まける。「薬品に—・れる」 2 あるものの影響を強く受けて、その風(ふう)に染まる。「新思想に—...
かぶろ【禿】
1 頭に髪がないこと。はげ頭。また、はげ山にもいう。かむろ。「この頭(かしら)—ならん沙門(しゃもん)には」〈今昔・二・四一〉 2 髪を短く切りそろえて垂らした子供の髪形。また、その髪形の子供。...
かぶろ‐だち【禿立ち】
1 遊女になる前の見習い期間。かぶろ3の年ごろ。「—より見ならひ、わざと教へるまでもなし」〈浮・一代女・一〉 2 かぶろ3出身の遊女。「とんと坐りしゐずまひは、—見るごとくなり」〈浄・反魂香〉
かぶろ‐まつ【禿松】
葉の少ない松。二葉の松。若松。小松。「夜半の嵐に呼ばれては、答ふる野辺の—」〈浄・冥途の飛脚〉
かぶ‐わけ【株分け】
[名](スル) 1 植物の親株から子株を分けて移植すること。根分け。 2 生け花で、花材を分けて生けること。また、その技法。
株(かぶ)を守(まも)・る
「株(くいぜ)を守る」に同じ。
か‐ぶん【下聞】
目下の者に物事をたずねること。下問(かもん)。「我何ぞ—を恥じん」〈浄・傾城酒呑童子〉