紙子(かみこ)四十八枚(しじゅうはちまい)
《紙子が48枚の紙で仕立てられることから》貧しさをいう言葉。「身上は—ばらばらとなって」〈浮・織留・四〉
かみこ‐ずきん【紙子頭巾】
紙子紙で作った防寒用の頭巾。浪人などがかぶった。
かみこ‐ぞめ【紙子染(め)】
紙子紙を染めること。また、その染めたもの。
かみ‐こな・す【噛み熟す】
[動サ五(四)] 1 かみ砕いて消化する。咀嚼(そしゃく)する。 2 自分の身につくように、十分に理解する。「教えられたことをよく—・している」
かみこ‐ばおり【紙子羽織】
紙子紙で作った羽織。隠者・浪人が着た。
かみ‐ごま【上駒】
《「かみこま」とも》三味線や胡弓(こきゅう)の棹(さお)の上端につける、竹製・金属製の駒。三味線では二の糸と三の糸をのせる。
かみ‐ごま【紙駒】
《「かみこま」とも》三味線の音を小さくするために使う紙製の駒。
かみこ‐ろうにん【紙子浪人】
いつも紙子を着ているような貧乏な浪人。「その隣はむつかしき—」〈浮・胸算用・一〉
かみ‐ころ・す【噛み殺す】
[動サ五(四)] 1 かみついて殺す。 2 あくびや笑いが出るのを、歯をかみしめて無理に抑える。「あくびを—・す」
かみこん‐しき【紙婚式】
結婚1年目を記念して行う式。→結婚記念式