かがり‐や【篝屋】
篝屋(かがりや)守護の詰め所。また、そこに詰めた武士。のちに鎌倉にも設置された。夜間、辻々で篝火をたいたからいう。
かき‐わり【書(き)割(り)】
芝居の大道具の一。木製の枠に紙や布を張り、建物や風景などを描いて背景とするもの。いくつかに割れるところからいう。
かけ‐す【懸巣】
カラス科の鳥。全長33センチくらい。体はぶどう色で、頭に黒い縦斑、翼の一部に白・黒・水色の斑があり、尾は黒い。山林にすみ、しわがれた声で鳴き、他の鳥獣の鳴きまねもする。樹上に枯れ枝などで杯形の巣...
かし‐みせ【河岸見世】
江戸、新吉原にあった格式の低い遊女屋。遊郭周囲のお歯黒どぶに沿って、東西の河岸にあったところからいう。小格子(こごうし)。
かすが‐どうろう【春日灯籠】
1 竿(さお)が円形、笠・火袋(ひぶくろ)・中台(ちゅうだい)・地輪(じりん)が六角平面で、背の高い標準的な石灯籠。春日大社に多く用いられているところからいう。 2 木製または青銅製のつり灯籠。...
かすが‐ばん【春日版】
1 平安末期から鎌倉期にかけて、奈良の興福寺で刊行された経典類。春日神社に奉献されたものが多いところからいう。 2 広く、奈良の諸寺で開板された版本の総称。
かずけ‐もの【被け物】
《「かつげもの」とも》 1 目下の者の功績や労苦に対して与える贈り物。衣服などが多い。受領者の肩に掛けて与えたところからいう。禄(ろく)。纏頭(てんとう)。 2 芸人などの技を賞して、祝儀として...
かつお‐ぎ【鰹木】
神社・宮殿の、棟木の上に直角に並べた装飾の木。断面は円・角・五角形など。形がかつお節に似ているところからいう。
かにつり‐ぐさ【蟹釣草】
イネ科の多年草。草原や道端に生える。高さ約60センチ。葉は線形。初夏、円錐状に花をつける。子供がこの茎でサワガニを釣って遊ぶところからいう。
かのこ‐ずり【鹿の子摺り】
壁の下地を平らにするため、くぼんだ所を漆喰(しっくい)で塗り埋めること。その塗ったあとが鹿の子模様になるところからいう。