からす‐ぶえ【烏笛】
歌舞伎で、烏の鳴き声の効果音を出す笛。竹筒の内部に太さの異なる竹筒を三重に入れ、リードをつけたもの。
からす‐へび【烏蛇】
シマヘビの黒化型で、うろこに黒の色素細胞が異常に多く、全身黒色を呈するもの。
からすま‐どおり【烏丸通り】
京都市中央部を南北に走る幹線道路の呼び名。北の今宮通りから京都御苑前を通り、南の久世橋通りに至る。全長約6.6キロ。平安京の烏丸(からすまる)小路にあたる。
からすまる【烏丸】
平安京の南北の小路。現在の烏丸(からすま)通りにあたる。
からすまる‐どの【烏丸殿】
京都市上京区烏丸(からすま)今出川の北の相国寺門前にあった足利義政(あしかがよしまさ)の邸宅。烏丸御所。
からすまる‐まきえ【烏丸蒔絵】
桃山初期から、烏丸で製造された漆器。
から‐すみ【唐墨】
中国製の墨。とうぼく。
から‐すみ【鱲子】
ボラの卵巣を塩漬けにし、塩抜きして圧搾・乾燥した食品。形が唐墨(からすみ)に似る。サワラ・タラからも作る。《季 秋》「—に盞(さかづき)なむる酒量かな/圭岳」
からすみ‐ず【鱲子酢】
1 からすみをおろし金ですり、合わせ酢を加えた料理。 2 からすみを薄く切り、大根おろしと酢であえた料理。
からす‐むぎ【烏麦】
1 イネ科の越年草。高さ約1メートル。葉は細長い。夏、小穂を円錐状につける。ヨーロッパ・北アフリカの原産。エンバクはこの改良品種という。ちゃひきぐさ。《季 夏》 2 エンバクの別名。