昨日(きのう)のつづれ今日(きょう)の錦(にしき)
昨日までみすぼらしい身なりをしていた者が、今日はりっぱな服装をしていること。栄枯盛衰の激しいことのたとえ。
昨日(きのう)の敵(てき)は今日(きょう)の友(とも)
昨日までは敵だった者たちでも、事情が変わって今日は味方同士になること。人の心や運命がうつろいやすく、あてにならないものであることのたとえ。昨日の友は今日の仇。
昨日(きのう)の花(はな)は今日(きょう)の夢(ゆめ)
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。昨日の花は今日の塵(ちり)。
昨日(きのう)の淵(ふち)は今日(きょう)の瀬(せ)
《古今集・雑下の「世の中は何か常なる飛鳥川(あすかがわ)昨日の淵ぞ今日は瀬になる」から》「明日は淵瀬」に同じ。
きのう‐の‐よ【昨日の夜】
昨夜。また、地方により、時代によっては、一昨夜をさす。「昨夜(よべ)も、—も、そがあなたの夜も」〈枕・二九二〉
きのうはきょうのものがたり【きのふはけふの物語】
江戸初期の咄本(はなしぼん)。2巻。作者未詳。寛永年間(1624〜1644)の成立か。武将や公卿の逸話、男色などの小咄を収める。
昨日(きのう)は人(ひと)の身(み)今日(きょう)は我(わ)が身(み)
他人にふりかかった災難が、いつ自分にもふりかかるかわからないこと。人の運命の予測しがたいことのたとえ。
きのう‐び【機能美】
建築・工業製品などで、余分な装飾を排してむだのない形態・構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさ。
きのう‐ふぜん【機能不全】
物事の本来の働きが不完全になること。何らかの不具合があって、全体としてうまく働かないこと。「取締役会が—に陥る」
きのう‐ぶんり【機能分離】
電力会社の発電部門と送配電部門を分離する発送電分離の形態の一つ。送配電網の所有権は電力会社に残し、ISOなどの独立した組織が送電系統の運用を行う。