ぎん‐だし【銀出し】
「銀出し油」の略。「揚屋町の—にて、さっと水髪に結ひ」〈黄・艶気樺焼〉
ぎんだし‐あぶら【銀出し油】
頭髪用の油の一。ビナンカズラのつるの皮を水に浸し、粘りをつけたもの。
ぎん‐だま【銀玉】
1 銀色の玉。 2 江戸時代、豆板銀(まめいたぎん)の通称。
ぎん‐だみ【銀彩】
細工物などを銀箔(ぎんぱく)や銀泥でいろどること。また、そうしたもの。
ぎんだみ‐じ【銀彩地】
蒔絵地(まきえじ)に銀粉を蒔き散らしたもの。銀粉蒔地(ぎんぷんまきじ)。銀沃懸地(ぎんいかけじ)。
ぎん‐だら【銀鱈】
カサゴ目ギンダラ科の海水魚。深海底にすみ、全長約1メートル。体は細長く、背びれが2基あり、背は暗褐色。北海道からベーリング海を経て南カリフォルニアに分布。味噌漬けなどにし、また、肝油をとる。北洋むつ。
ぎんちゅう‐まきじ【銀中蒔地】
蒔絵などで、地に銀粉を薄く蒔いたもの。
ぎん‐つば【銀鍔/銀鐔】
1 銀製の刀の鍔。また、銀で飾った鍔。 2 「銀鍔焼き」の略。
ぎんつば‐やき【銀鍔焼(き)】
米粉で作った皮で小豆餡(あずきあん)を包み、鉄板の上で刀の鍔の形に焼いたもの。金鍔焼きに比べ、皮が白い。
ぎん‐つぶし【銀潰し】
近世、街道をうろつき、旅費がないといっては刀の金具などの粗悪品を純銀と称して、無理に売りつけた悪者。ごまのはいの類。