くさ‐むしろ【草筵】
1 藁(わら)などで作った筵。 2 筵を敷きつめたように、草が一面に生えていること。また、草を敷物とすること。「うちなびき秋きたりとや—野もせの露の玉をしくらん」〈夫木・一〇〉 3 旅先での粗末...
くさ‐む・す【草生す/草産す】
[動サ五(四)]《「むす」は、生じる意》草が生える。草が生い茂る。「墓に—・す」「山行かば—・す屍(かばね)」〈万・四〇九四〉
くさ‐むすび【草結び】
1 簡素な小屋を作って住むこと。「この山の遥かの麓に、—する女なるが」〈謡・身延〉 2 《草を結んで道しるべにしたところから》人に先立って事を始めること。草分け。「その—より久しき里人に弥藤太と...
草(くさ)結(むす)・ぶ
1 草と草を結び合わせ、そこに霊魂をこめて、互いの心が永久に離れないように祈ったり、旅の安全・幸運などを願ったりする。「妹(いも)が門(かど)行き過ぎかねて—・ぶ風吹き解くなまたかへりみむ」〈万...
くさ‐むら【叢/草叢】
草が群がり生えている所。
くさめ【嚔】
1 くしゃみ。《季 冬》「つづけさまに—して威儀くづれけり/虚子」 2 くしゃみが出たときのまじないの言葉。くしゃみをすると早死にするという俗信があって、「くさめくさめ」と繰り返し言うと防げると...
くさめいきゅう【草迷宮】
泉鏡花の小説。明治41年(1908)刊行。死んだ母親の面影を求めて旅をする青年の彷徨を描く。
くさ‐もち【草餅】
ゆでたヨモギの葉などをまぜてついた餅。雛祭りに供える。古くはハハコグサを用いた。蓬(よもぎ)餅。くさのもち。くさもちい。《季 春》「—や足もとに著く渡し舟/風生」
くさもち‐の‐せっく【草餅の節句】
3月3日の節句。草餅を作って雛祭りに供えるところからいう。
くさ‐もの【臭物】
葱(ねぎ)・韮(にら)・蒜(ひる)などをいう女房詞。