くじゃく‐ざ【孔雀座】
南天の小星座。射手(いて)座のはるか南方にあり、日本からは見えない。暗い星が多く見つけにくい。学名(ラテン)Pavo
くじゃく‐しだ【孔雀羊歯】
イノモトソウ科のシダ。葉は扇形に広がり、細かく裂けた裂片の前縁に胞子嚢(ほうしのう)群が並び、これを葉の縁が裏側に反り返るようにして包む。葉柄は黒褐色でつやがある。古くから観葉植物とされる。
くじゃく‐せき【孔雀石】
水酸化銅、炭酸銅からなる鉱物。緑色で光沢がある。針状または塊状で産出。単斜晶系。銅の鉱石、また飾り石・顔料、花火の原料などに利用。マラカイト。
くじゃく‐そう【孔雀草】
1 クジャクシダの別名。 2 マリーゴールドの別名。 3 ハルシャギクの別名。《季 夏》「借家見やどこの庭にも—/立子」
くじゃく‐ぞめ【孔雀染(め)】
孔雀やその羽の模様を染め出すこと。また、その模様の着物。
くじゃく‐ちょう【孔雀蝶】
鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の昆虫。翅(はね)の開張約5.5センチ、翅の表面はえび茶色で円紋があり、裏面は黒い。幼虫は黒色で、食草はイラクサ。本州中部以北にみられる。《季 春》
くじゃく‐とう【孔雀島】
《Pfaueninsel》ドイツの首都ベルリンの南西郊、ハーフェル川の島。プロイセン王フリードリヒ=ウィルヘルム2世が夏の離宮を建造。現在もクジャクが放し飼いにされている。島全体が自然保護区に指...
孔雀(くじゃく)の卵(たまご)
なかなか帰らないことをしゃれていう語。クジャクの卵が容易に孵(かえ)らないことに掛けていう。
くじゃく‐の‐ま【孔雀の間】
平安京内裏の校書殿(きょうしょでん)東庇(ひがしびさし)の北にあった部屋。
くじゃくのみち【孔雀の道】
陳舜臣の長編推理小説。昭和44年(1969)刊。神戸を舞台に、日英混血の女性が自身の親の過去をひもといていく。著者は本作と「玉嶺よふたたび」で第23回日本推理作家協会賞を受賞。