くもいのきょく【雲井の曲】
箏曲(そうきょく)の組歌の一。八橋検校作曲。慶安年間(1648〜1652)成立。曲名の由来には、歌詞に「雲井に響く鳴神の」とあるからという説と、調弦が雲井調子であるからという説とがある。
くもい‐の‐さくら【雲居の桜】
1 宮中にある桜。 2 吉野山世尊寺の近くにあったという桜。
くもい‐の‐そら【雲居の空】
1 雲のある大空。「はかなくて煙となりし人により—の睦(むつま)じきかな」〈和泉式部集・上〉 2 遠く離れた所。また、宮中。「君は三笠の山高み—にまじりつつ」〈増鏡・おどろの下〉
くもい‐の‐よそ【雲居の余所】
遠く離れている所。はるかに隔たった所。「限りなき—に別るとも人を心に遅らさむやは」〈古今・離別〉
くもい‐はるか【雲居遥か】
[連語] 1 非常に遠く離れているさま。「ちはやぶる神にもあらぬ我が仲の—になりもゆくかな」〈後撰・恋六〉 2 及びもつかないさま。「逢ふことは—になるかみの音に聞きつつ恋ひわたるかな」〈古今・...
くもいろうさい【雲井弄斎】
箏曲(そうきょく)の一。八橋検校作曲。江戸初期の流行歌の弄斎節を、箏の雲井調子に移したもの。 上方唄。佐山検校作曲。三味線の手事物(てごともの)。
くもおんなのキス【蜘蛛女のキス】
《原題、(スペイン)El beso de la mujer araña》プイグの小説。1976年刊。ブエノスアイレスの監獄に収容された同性愛者の中年男と革命家の青年が、映画のストーリーを語りあい...
くも‐かすみ【雲霞】
1 雲と霞。 2 「雲を霞(かすみ)と」に同じ。 3 軍勢などの多いこと。うんか。「既に、東武士ども、—の勢ひをたなびき上る由聞こゆれば」〈増鏡・むら時雨〉
雲霞(くもかすみ)とな・る
火葬にされる。雲霧となる。「—・らせ給ふもげにいみじき事なれど」〈栄花・峰の月〉
くも‐がい【蜘蛛貝】
スイショウガイ科の巻き貝。殻高12センチくらい。貝殻は淡褐色。殻口の外唇から7本の指状突起が出ている形がクモに似る。奄美群島以南の珊瑚礁に分布。