くる‐わ【郭/廓/曲輪】
1 城やとりでの、周囲を土や石などで築き巡らしてある囲い。また、その内側の地域。 2 《周囲を塀や堀で囲ったところから》遊女屋の集まっている地域。遊郭。遊里。 3 俳諧で、発句の題材に伴って出て...
くるわ‐か・す【狂はかす】
[動サ四] 1 狂わせる。「傀儡(くぐつ)神と言ふものの—・しけるなめり」〈今昔・二八・二七〉 2 たぶらかす。だます。「侍従に—・されて、よものふるまひどもし給ふ」〈住吉・上〉
くるわ‐ことば【郭詞/郭言葉】
江戸時代、遊里で遊女たちが用いていた言葉。「ありんす」「ざんす」など。里言葉。遊里語。
くるわ‐さんがい【郭三界】
遊郭の辺り。「五十両損かけうかと気遣ひさに、—披露して」〈浄・冥途の飛脚〉
くるわし・い【狂わしい】
[形][文]くるは・し[シク]いかにも気が違ったように見える。くるおしい。「—・く泣き叫ぶ声」 [派生]くるわしげ[形動]くるわしさ[名]
くるわ・す【狂わす】
[動サ五(四)]「狂わせる」に同じ。「心を—・す」「計画を—・してやる」 [動サ下二]「くるわせる」の文語形。
くるわ・せる【狂わせる】
[動サ下一][文]くるは・す[サ下二] 1 考えや気持ちを正常でなくする。心を乱れさせる。「子供の死が母親を—・せた」「弱点をつかれたことが冷静な彼を—・せた」 2 機器などの正確さを失わせる。...
くるわぶんしょう【廓文章】
浄瑠璃。安永9年(1780)成立。寛政5年(1793)大坂大西芝居初演。近松門左衛門作「夕霧阿波鳴渡」吉田屋の段の書き換え。 歌舞伎狂言。世話物。一幕。文化5年(1808)江戸中村座初演。...
くるわ‐もの【郭者】
遊里で働いている者。
くるわ‐もよう【郭模様】
遊里で流行した衣服の模様。