くう‐まい【空米】
現物として存在しない帳簿上の米。また、その米を取引すること。⇔正米(しょうまい)。
くうまい‐きって【空米切手】
江戸時代、大坂の蔵屋敷が金銀の調達手段として発行した現米の裏づけのない米切手。
くうまい‐そうば【空米相場】
相場の変動による差益の獲得を目的とした、米の空取引。
くう‐めい【空名】
実際の価値にそぐわない名だけのもの。虚名。「美とは—のみ、愛とは動物の発作のみ」〈独歩・悪魔〉
くう‐めい【空明】
1 清らかな水に映る月影。 2 何もなく明らかなこと。また、空中。「虚空とはこれ—のところなるか」〈長与・竹沢先生と云ふ人〉
くう‐もう【空濛】
[ト・タル][文][形動タリ]小雨や霧のために、ぼんやりと薄暗いさま。
くう‐もん【空門】
仏語。 1 一切を空と考える大乗仏教の教え。転じて、仏教の総称。 2 天台宗の四門(しもん)の一。真理を知るための四つの教えのうち、空を説くもの。 3 三解脱門の一。一切は空と悟ること。
くうもん‐し【空門子】
僧侶の異称。
くう‐や【空夜】
静かな夜。さびしい夜。「深更—閑(しづ)かにして、旅寝の床の草枕」〈平家・七〉
くうや‐おどり【空也踊(り)】
⇒空也念仏