しわ・い【吝い】
[形][文]しわ・し[ク]金銭などを出し惜しみするさま。けちだ。しみったれている。「猾(こす)くて—・いから財(かね)は大分出来たろう」〈魯庵・社会百面相〉 [派生]しわさ[名] [補説]歴史的...
しわ‐たろう【吝太郎】
物惜しみする人をののしっていう語。けちんぼう。しわんぼう。
しわ‐むし【吝虫】
けちな人を軽蔑していう語。しわんぼう。けちんぼう。「いかな—もこの君に殺されたらば巾着(きんちゃく)を忘れん」〈讃嘲記時之大鼓〉
しわん‐ぼう【吝ん坊】
けちな人。けちんぼう。しみったれ。しわんぼ。「—だから、寄付金は出すまい」
吝(しわ)ん坊(ぼう)の柿(かき)の種(たね)
柿の種のような、何の役にも立たないものまで物惜しみをするひどいけちんぼう。吝嗇家(りんしょくか)をののしっていう言葉。
じょ‐ち【除地】
江戸時代、領主により年貢免除の特権を与えられた土地。よけち。
すみ‐すまし【済み済まし】
結末。しめくくり。始末。「おれが—を付けたから、けちりんも間違(まちげ)えはねえ」〈滑・浮世風呂・四〉
せき‐じょう【関城】
茨城県筑西市にあった鎌倉・南北朝時代の城。北畠親房(きたばたけちかふさ)が入城して北朝軍と戦った本拠地。
せこ・い
[形] 1 悪い。みにくい。へたである。主として明治期の芸人の間で使われた語。「巧(うま)いね。是じゃ喜代寿(きよじゅ)の三糸でも決して—・かないね」〈小杉天外・初すがた〉 2 けちくさい。ずる...
せこ‐せこ
[副](スル)《形容詞「せこい」の語幹を重ねた語》けちなさま。また、こすっからいさま。「—した真似をするな」「—(と)小銭をためる」