せき‐ちく【石竹】
ナデシコ科の多年草。高さ約30センチ。全体に粉白色を帯びる。初夏、紅・白色などの5弁花を開く。中国の原産で、観賞用に栽培。瞿麦(くばく)。からなでしこ。《季 夏》「—やおん母小さくなりにけり/波郷」
せせら‐わら・う【せせら笑う】
[動ワ五(ハ四)]ばかにして笑う。あざけり笑う。また、小ばかにする。「人の失敗を—・う」
せ‐だえ【瀬絶え】
瀬を流れる水が絶えること。「すみなれし佐野の中川—してながれかはるは涙なりけり」〈千載・恋四〉
せき‐れい【鶺鴒】
スズメ目セキレイ科の鳥のうち、キセキレイ・セグロセキレイ・ハクセキレイなどの総称。水辺でみられ、スズメより大形。尾が長く上下に振る習性がある。いしたたき。にわたたき。とつぎおしえどり。こいおしえ...
せち【切】
[形動ナリ] 1 深く心に感じるさま。痛切だ。「物の興—なるほどに、御前に皆御琴ども参れり」〈源・藤裏葉〉 2 非常に大切だ。重大だ。「忍びてものし給へ。—なること聞えむ」〈宇津保・国譲下〉 3...
せき‐の‐と【関の戸/関の門】
関所の門。関門。せきど。また転じて、関所。「—も明け方近くなりにけり今なくとりはそらねならじな」〈続古今・雑中〉
せた‐の‐ながはし【瀬田の長橋】
「瀬田の唐橋(からはし)」の異称。「槙のいたも苔むすばかりなりにけり幾世へぬらむ—」〈新古今・雑中〉
ぜにもち‐くび【銭持ち首】
着物の襟を前に引き詰めて着ること。銭を多く懐中に入れると重みで襟が前に引っ張られるところからいう。「ひだるさに寒さにすくむ衿(えり)つきよ—は名のみなりけり」〈後撰夷曲集〉
センチメンタリスト【sentimentalist】
感傷にふけりやすい人。
せりょう【芹生】
《「せりふ」の音変化》 京都市左京区大原の西方に古くあった地名。[歌枕]「大原は—を雪の道にあけてよもには人もかよはざりけり」〈山家集・下〉
京都市右京区北東部の地名。かつては薪炭などを京の...