たつなみ‐の【立つ波の】
[枕] 1 波が次々に寄せくる意から、「しくしく」に、また「寄る」と同音の「夜」にかかる。「君は来ず我(われ)は故なく—しくしくわびしかくて来(こ)じとや」〈万・三〇二六〉 「秋もなほ天の河原に...
たに‐ふけ【谷深】
谷の深い所。「—をも嫌はず、懸け入り懸け入り一日戦ひ暮らしけり」〈平家・八〉
つい‐ひじ【築泥】
《「つきひぢ」の音変化》「築地(ついじ)」に同じ。「童べの踏みあけたる—のくづれより通ひけり」〈伊勢・五〉
ちょう‐ぎ【嘲戯/調戯】
[名](スル)あざけりたわむれること。からかうこと。「もろ人の—は一身に聚(あつ)まる習なり」〈鴎外訳・即興詩人〉
ちょう‐ぐう【重遇】
[名](スル)手厚く待遇すること。「朝廷にて之を—せられけり」〈田口・日本開化小史〉
ちょう‐かん【釣竿】
つりざお。「よく見れば—を肩にせし漁夫なりけり」〈蘆花・自然と人生〉
ちょう‐さん【朝参】
1 禅寺で、早朝、師の前に参じて、説法を聞くこと。 2 在京の官人が朝廷へ参上すること。参朝。「閑適を好みて、つねに—などもせられざりけり」〈神皇正統記・清和〉
チャンカナブ‐こうえん【チャンカナブ公園】
《Parque Chankanaab》メキシコ東部、キンタナロー州、カリブ海のコスメル島にある公園。同島西岸、サンミゲル‐デ‐コスメルの南郊に位置する。白い砂浜が広がり、海中洞窟などがあり、シュ...
ちょうさい‐ぼう【嘲斎坊】
人をあざけり、ばかにすること。また、からかわれ、ばかにされる人。嘲斎坊主。「いやきさまたちゃあ、おれをいい—にする」〈滑・膝栗毛・五〉
ちょうじ‐そう【丁子草】
キョウチクトウ科の多年草。河岸などに生え、高さ約60センチ。葉は披針(ひしん)形。初夏、チョウジに似た濃紫色の花が集まって開く。《季 夏》「—花甘さうに咲きにけり/子規」