こい‐ふ・す【臥い伏す】
[動サ四]《「こい」は「こ(臥)ゆ」の連用形》倒れ伏す。また、もだえ伏す。「うち靡(なび)き床に—・し」〈万・三九六二〉
こい‐ぶみ【恋文】
恋しく思う気持ちを書いた手紙。ラブレター。 [補説]作品名別項。→恋文
こいぶみ【恋文】
連城三紀彦の短編小説集。昭和59年(1984)刊行。余命わずかな昔の恋人のもとに走った夫と年上の妻の葛藤を描く表題作など全5作を収める。第91回直木賞受賞。昭和60年(1985)、神代辰巳監督...
こい‐ぶるい【恋ひ震ひ】
恋情の高ぶりを抑えかねて、身震いすること。「見なれぬ揚屋の大騒ぎ、—してみすぼらし」〈浄・寿の門松〉
こい‐ヘルペスウイルス【鯉ヘルペスウイルス】
ヘルペスウイルスの一種。マゴイとニシキゴイのみに感染する。死亡率が非常に高いが、他の魚や人間には感染しない。鯉ヘルペス。KHV。
こいべに【恋紅】
皆川博子の時代小説。遊女屋の娘の前半生を描く。昭和61年(1986)刊行。同年、第95回直木賞受賞。平成2年(1990)、続編「散りしきる花 恋紅第二部」が発表された。
こ‐いほう【古医方】
漢方医学で、後漢時代の医学を行う一派。「傷寒論」「金匱(きんき)要略」などに示された処方を行う。日本では江戸前期から行われ、後藤艮山(こんざん)・山脇東洋らがいる。古方家。→後世方(ごせいほう)
こいまき‐なしじ【濃い蒔梨子地】
金銀粉を濃くまいた梨子地。
こ‐いまり【古伊万里】
初期の伊万里焼。寛永(1624〜1644)中ごろから元禄(1688〜1704)前後にかけてのもの。
こい‐むこ【乞ひ婿】
婿に来てほしいと望むこと。また、特に望んで迎えた婿。「人のほめ草なびき、歴々の—にも願ひしに」〈浮・永代蔵・四〉