こしき【甑】
昔、強飯(こわいい)などを蒸すのに使った器。底に湯気を通す数個の小さい穴を開けた鉢形の素焼きの土器で、湯釜の上にのせて使った。のちの、蒸籠(せいろう)にあたる。
こしき【轂】
牛車(ぎっしゃ)などの車の輪の中央の太い部分で、放射状に差し込まれた輻(や)の集まっている所。その中心に車軸が通っている。
こ‐しき【古式】
昔から伝わっているやり方。「—にのっとる」「式典を—ゆかしく執り行う」 [補説]文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、「古くからのやり方にのっとった様子で」を表現するとき、本...
こしき‐おとし【甑落(と)し】
《「甑」と「腰気(こしき)」とが同音であるところからという》天皇家や公家で、安産のまじないとして、御殿の棟から甑を庭に落とすこと。男子のときは南へ、女子のときは北へ落とすという。
こしきしま‐こくていこうえん【甑島国定公園】
甑島列島と、その周辺海域からなる国定公園。海食崖(がい)やリアス式海岸、サンゴの群落などがみられる。
こしきしま‐れっとう【甑島列島】
鹿児島県西部、東シナ海にある列島。上(かみ)甑島・中(なか)甑島・下(しも)甑島および付近の小島からなる。
こしき‐たおし【甑倒し】
酒の醸造元で仕込みが終わったことの祝い。
甑(こしき)に坐(ざ)するが如(ごと)し
《韓愈「鄭羣贈簟詩」から》甑に座って下から蒸されているようである。夏の暑さのはなはだしいさまのたとえ。
こし‐きり【腰切り】
仕事着の一種。身丈が腰の辺りまでしかない短い着物。こしぴり。
こしきり‐ばんてん【腰切り半纏】
腰の辺りまでしかない短い半纏。職人が仕事着などにする。