こ‐とく【古徳】
昔の、徳をつんだ人。昔の聖(ひじり)。
こと‐くに【異国】
1 ほかの国。別の国。他国。異郷。「おのが国にはあらで、—に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉 2 外国。とつくに。「広く—の事を知らぬ女のためとなむ覚ゆる」〈源・常夏〉
ことくらく【胡徳楽】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の小曲。舞楽は六人で演じる。酔ったしぐさで舞うこっけいな曲。
こと‐くらげ【琴水母】
コトクラゲ科の腔腸(こうちょう)動物。遊泳せず、海底にすむ。体長12〜15センチ。体は竪琴(たてごと)に似て、両端から長い羽根状の触手を出す。体色は黄・灰・淡紅色で、濃紅色のいぼが多数ある。
言(こと)加(くわ)・う
1 口添えする。助言する。「男(をのこ)は—・へさぶらふべきにもあらず」〈枕・二三〉 2 唱和する。声を合わせる。「主のおとども—・へ給ふ」〈源・胡蝶〉
事(こと)加(くわ)・う
さらに大げさにする。「禄ども、品々につけて例あること、限りあれど、また—・へ、二なくせさせ給へり」〈源・行幸〉