ななせ‐の‐はらえ【七瀬の祓】
平安時代以降、朝廷で毎月または臨時に行った公事(くじ)の一。吉日を選んで、天皇の災禍を負わせた人形(ひとがた)を七人の勅使の手で加茂七瀬などの七つの瀬に持ってゆき、祓をして流した。鎌倉幕府もこれ...
なだれ【雪崩/傾れ/頽れ】
《動詞「なだる」の連用形から》 1 (雪崩)山の斜面に積もった大量の雪が、急激にくずれ落ちる現象。表層雪崩・全層雪崩に分けられる。《季 春》「夜半さめて—をさそふ風聞けり/秋桜子」 2 斜めにか...
なぞ‐かけ【謎掛(け)】
言葉遊びの一つ。相手が出したお題に対し、臨機応変に他の言葉を挙げ、次いでそれらの共通点を説く。「大辞泉(お題)とかけて銀座4丁目交差点と解く。その心は、どちらも日本最高のじしょ(辞書・地所)」な...
ながれ‐ぼとけ【流れ仏】
海に漂う溺死体(できしたい)。漁民がこれに遭遇すると大漁の前兆として手厚く葬る風習がある。流れ人(びと)。
ながし‐ずき【流し漉き】
手漉き和紙の漉き方の一。ねりとよぶ植物性粘液を混ぜた紙料液を、ばね式につるしてある漉き桁(げた)の中へ手前からすくい入れ、揺り動かして繊維の絡みをよくし、向こう側へ余分な水を流し、これを数回繰り...
トンネル‐こうか【トンネル効果】
量子力学で、粒子が自分の運動エネルギーよりも大きなエネルギー障壁を、山のトンネルを通るようにして通り抜ける現象。粒子の波動性による量子力学的現象。エサキダイオードはこれを利用したもの。量子トンネ...
トンネル‐でんりゅう【トンネル電流】
量子力学のトンネル効果により、薄い絶縁膜やエネルギー障壁を超えて、山のトンネルを通るようにして流れる電流のこと。エサキダイオードはこれを利用したもの。
ドンバス【Donbas/Донба́с】
《ドネツキー‐バセイン(ドネツ盆地)からできた語》 ウクライナ東部、ドネツク州とルハンシク州を併せた地方の称。ロシア系住民が多く、2014年、両州の特にその傾向が強い地域がそれぞれ、ドネツク人...
トンネルじきていこう‐こうか【トンネル磁気抵抗効果】
強磁性の金属層に挟まれた薄い絶縁膜を通って流れるトンネル電流が磁場により変化する現象。1975年の発見当時は試料をセ氏零下270度近くまで冷却する必要があったが、1995年に同様の現象が室温でも...
ない‐しょう【内鞘】
高等植物の茎または根の内皮のすぐ内側にあって、維管束を囲む柔組織の細胞層。根ではこれが分裂して側根を形成する。