こわ‐づくろい【声作ろひ/声繕ひ】
1 「声(こわ)作り1」に同じ。「弁慶—して、ことごとしく申しけるは」〈盛衰記・三六〉 2 「声(こわ)作り2」に同じ。「有国砌(みぎり)に候ひけるが、頗(すこぶる)—を申したりければ」〈古事談・六〉
こわ‐ね【声音】
声の調子。こわいろ。「貫一の—は漸く苛立ちぬ」〈紅葉・金色夜叉〉
こわ‐ばり【強張り】
こわばること。固くなること。
こわ‐ば・る【強張る】
[動ラ五(四)] 1 柔らかいものが固くなる。不自然に突っ張る。ごわごわする。「靴の革が雨に濡れて—・る」「緊張のあまり顔が—・る」 2 強く主張する。意地を張る。「旅宿へやることなりませぬと—...
こわ‐ぶり【声風】
声の調子。歌う声の調子。
こわ‐めし【強飯】
糯米(もちごめ)を蒸した飯。ふつう、小豆やササゲを入れて赤飯にする。おこわ。→こわいい(強飯)
こわ‐もて【強持て/怖持て】
[名](スル)おそれられて、かえって優遇されること。「郡視学と云えば、田舎では随分—のする方で」〈花袋・田舎教師〉
こわもて【強面/怖面】
[名・形動]《「こわおもて」の音変化》こわい顔つきで他人をおびやかすこと。相手に対して強い態度に出ること。「—に意見をする」「彼の—なるをいと稚(おさな)しと軽しめたるように」〈紅葉・金色夜叉〉
こわ‐らか【強らか】
[形動ナリ] 1 手触りがかたいさま。ごわごわしているさま。「練り色の衣の—なるを着て」〈今昔・二二・七〉 2 荒々しいさま。無骨なさま。「片田舎の侍(さぶらひ)どもの、—にて」〈平家・一〉
こわ‐らし・い【怖らしい/恐らしい】
[形]おそろしそうなさま。こわそうである。「目容(めつき)の—・い男」〈秋声・足迹〉