ふかんぜん‐きたい【不完全気体】
実在気体のように分子間に相互作用がある気体。ボイルシャルルの法則に完全に従う理想気体に対していう。
ふかんぜん‐きんるい【不完全菌類】
真菌類の一群。有性生殖が知られておらず、子嚢菌(しのうきん)類とも担子菌類とも決定できない菌類の総称。
ふかんぜん‐けっしょう【不完全結晶】
格子欠陥や不純物を含む結晶。結晶格子に配列の乱れがない完全結晶は事実上存在しないため、結晶構造の乱れに大きく依存する物理的性質を調べる際に、不完全結晶と呼んで区別する。不整結晶。
ふかんぜん‐けんせい【不完全顕性】
ヘテロ接合体において、両親から受け継いだ対立遺伝子のうち、顕性遺伝子が潜性遺伝子の形質を完全に覆うことができず、中間的な形質が現れること。オシロイバナやキンギョソウの赤花品種と白花品種を交配させ...
ふかんぜんけんせい‐いでん【不完全顕性遺伝】
両親から受け継いだ中間的な形質が発現する不完全顕性の遺伝様式。中間遺伝。不完全優性遺伝。
ふかんぜん‐しゅうぎょう【不完全就業】
就業してはいるが、労働条件が著しく劣っていたり、就業が不安定であったりして、半失業状態にあること。
ふかんぜん‐じょうほうゲーム【不完全情報ゲーム】
ゲーム理論におけるゲームの分類の一。プレーヤーが互いの意思決定の内容と展開を完全に把握することができないゲーム。コントラクトブリッジやポーカーがこれに相当する。⇔完全情報ゲーム。
ふかんぜんせい‐ていり【不完全性定理】
⇒ゲーデルの不完全性定理
ふかんぜん‐ねんしょう【不完全燃焼】
[名](スル) 1 可燃物が、酸素不足のまま燃焼すること。有毒な一酸化炭素などを生じる。 2 (比喩的に)力を完全に出しきれないこと。思うような成果の得られないこと。「試合は—に終わった」
ふかんぜん‐へんたい【不完全変態】
昆虫の変態の一型。さなぎの時代を経ず、幼虫から直接成虫になるもの。トンボ・バッタ・ゴキブリなどにみられる。→完全変態