さね【札】
鎧(よろい)を構成する細長い小板。鉄または革製で、1領に800〜2000枚をうろこ状に連結して鎧を作る。こざね。
さ‐ね【実/核】
《「真(さ)根(ね)」の意》 1 果実の中心にある堅い部分。種。 2 板と板をつなぎ合わせるとき、一方の板の側面に作る細長い突起。 3 陰核。 4 障子や壁の下地となる骨組み。壁下地。 5 根本...
さ‐ね【さ寝】
《動詞「さぬ」の連用形から》寝ること。特に、男女が共寝すること。「まかなしみ—に我(わ)は行く鎌倉の水無瀬川(みなのせがは)に潮満つなむか」〈万・三三六六〉
さ‐ね
[副] 1 (奈良時代は、あとに打消しの語を伴って)少しも。決して。「さ寝(ぬ)る夜は多くあれども物思はず安く寝る夜は—なきものを」〈万・三七六〇〉 2 本当に。必ず。「行きてみてあすも—来むな...
さ‐ね
[連語]《尊敬の助動詞「す」の未然形+終助詞「ね」。上代語》敬意を込めて相手にぜひそうしてほしいという気持ちを表す。…なさいね。「難波潟(なにはがた)潮干に出でて玉藻刈る海人娘子(あまをとめ)ど...
さね‐おい【実生い】
草木が種子から生長すること。また、生長したもの。みしょう。
さね‐かずら【真葛/実葛】
[名]マツブサ科の蔓性(つるせい)の常緑低木。暖地の山野に自生。葉は楕円形で先がとがり、つやがある。雌雄異株で、夏、黄白色の花をつけ、実は熟すと赤くなる。樹液で髪を整えたので、美男葛(びなんか...
さ‐ねかや【さ根萱】
根のついたままのカヤ。「岡に寄せ我が刈る萱の—の」〈万・三四九九〉
さね‐がしら【札頭】
鎧(よろい)の札の上部。
さねさし
[枕]「相模(さがむ)」にかかる。「—相模の小野に燃ゆる火の」〈記・中・歌謡〉