み‐こと【尊/命】
《御言(みこと)を発するお方の意から。また、「御事」の意とも》 [名]上代、神や人の呼び名の下につけた敬称。「…のみこと」の形で使う。「小碓(おうす)の—」「恨めしき妹(いも)の—の」〈万・七...
みくり‐なわ【三稜草縄】
ミクリが水に漂って、縄のようによれて見えるもの。「水錆(みさび)ゐる浅沢沼の—苦しき世には住まれやはする」〈新千載・雑中〉
みこと‐のり【詔/勅】
《「御言宣(みことのり)」の意》 1 天皇の言葉。仰せ言。大御言(おおみこと)。 2 古文書の様式の一。天皇の命令を直接に下す文書。養老令の公式令(くしきりょう)には詔と勅の二つの様式が規定され...
み‐かも【水鴨】
水に浮かぶカモ。一説に、「み」は接頭語でカモの美称とも。「はしきやし妹(いも)がありせば—なす二人並び居」〈万・四六六〉
みさと‐づかさ【京職】
⇒きょうしき(京職)
み‐お・く【見置く】
[動カ四] 1 ようすなどを前もって見ておく。見定めておく。「少納言をはかばかしきものに—・き給へれば」〈源・須磨〉 2 あとの方策を立てておく。「後ろやすく、—・きたてまつりてのち」〈狭衣・四...
みず‐え【水絵】
1 水彩画。 2 浮世絵版画の一。輪郭に墨線を使用せず、紅・黄・緑などの淡色のみの色版で摺(す)ったもの。錦絵(にしきえ)が誕生する前に流行。
まんじゅうらく【万秋楽】
雅楽。唐楽。盤渉(ばんしき)調で新楽の大曲。林邑(りんゆう)楽の一。舞は六人または四人の文(ぶん)の舞。番舞(つがいまい)は地久(ちきゅう)。まんじゅらく。
まんげ‐きょう【万華鏡】
円筒の中にガラス板を三角柱に組み合わせ、色ガラス・セルロイド・色紙などの小片を入れ、回しながらのぞく玩具。小片が作り出す模様の変化を楽しむ。百色(ひゃくいろ)眼鏡。錦(にしき)眼鏡。カレードスコ...
みうらのおおすけこうばいたづな【三浦大助紅梅靮】
浄瑠璃。時代物。五段。長谷川千四・文耕堂合作。享保15年(1730)大坂竹本座初演。特に三段目の切(きり)が有名で、歌舞伎では「石切梶原(いしきりかじわら)」の通称で上演される。