いますが・り【在すがり/坐すがり】
[動ラ変]《「いますかり」とも。「いますがあり」の音変化という》 1 「あり」「居(お)り」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「これはここに—・る神のし給ふならむ」〈貫之集・詞書...
うき‐まくら【浮(き)枕】
1 船またはいかだの上で旅寝すること。浮き寝の枕。「杣川(そまがわ)の筏(いかだ)の床の—夏は涼しきふしどなりけり」〈詞花・夏〉 2 《涙で枕が浮く意の「浮き」に「憂き」を掛けて》独り寝のつらさ...
いっこう‐しき【一向式】
[形動][文][ナリ]《「しき」は副助詞》まさにその状態そのものであるさま。まったく。まるっきり。「此娘(このこ)はズー体ばかり大くッても—なお懐(ぽっぽ)だもんだから」〈二葉亭・浮雲〉
いっ‐け【一家】
1 一軒の家。いっか。 2 家族全体。一家族。いっか。「—四人のものがふだんのように膳に向かって」〈鴎外・阿部一族〉 3 同じ家系の者全体。または、それに家来や雇い人をも含めた全体。同族。同門。...
いっ‐しき【一式】
《「一色(いっしき)」と同語源》 1 ひとそろい。「礼装—」「工具—」 2 物事の全部。一切(いっさい)。「家財道具—を売り払う」
いち‐の‐みこ【一の御子】
第1皇子。一の宮。「—惟喬(これたか)親王をば小原(こばら)の王子とも申しき」〈平家・八〉
いつか・し【厳し】
[形シク]りっぱで重々しい。いかめしい。「昔の例(ためし)よりも事添へて、—・しき御ありさまなり」〈源・少女〉
いちじん‐の‐かぜ【一陣の風】
ひとしきり激しく吹く風。突風。
いっぽん‐ばな【一本花】
死者の枕元に供える花。ふつう樒(しきみ)を用い、1本だけ立てる。
いち‐けんしき【一見識】
しっかりした考え。人並みすぐれたものの見方。いっけんしき。「古代美術に—をもつ」