くさ‐びら【草片/蔬/茸/菌】
《古くは「くさひら」》 1 (茸・菌)きのこ類。《季 秋》「飢えては樹菓(このみ)—に、渇いては石の罅隙(はざま)の真清水に」〈露伴・新浦島〉 2 (草片・蔬)野菜。あおもの。「—を食ひて戒(い...
くすり‐ぐい【薬食い】
冬、滋養や保温のために鹿・イノシシなどの肉を食べたこと。獣肉は忌んで一般には食べなかったが、病人などは薬になるという口実を設けて食べた。《季 冬》「客僧の狸寝入りや—/蕪村」
くさり‐ぬい【鎖縫い】
日本刺繍(ししゅう)で、表面に鎖状に縫い目をつくる刺し方。チェーンステッチ。
くち‐なし【梔子/巵子/山梔子】
1 アカネ科の常緑低木。暖地に自生し、高さ約2メートル。葉は長楕円形でつやがある。夏、香りの高い白い花を開く。果実は熟すと黄赤色になり、染料とするほか、漢方では山梔子(さんしし)といい消炎・利尿...
くみ‐ぬい【組み繍い】
刺繍(ししゅう)で、糸を交差させて網代(あじろ)のように縫う方法。網代縫い。
くま‐で【熊手】
1 長い柄の先に、竹製の、熊の手のように曲がったつめ状のものを扇形につけた道具。落ち葉や穀物などをかき集めるのに用いる。くまでぼうき。 2 1に宝船・大判・小判・千両箱・おかめの面などを飾りつけ...
クッション【cushion】
1 羽毛・スポンジなど弾力性のある物を入れ、刺繍(ししゅう)・レースなどで飾ったいす用の布団。 2 いすや乗り物の座席などで、腰を下ろすために弾力をもたせた部分。「—のきいたソファー」 3 衝撃...
けい‐どう
江戸時代、町奉行が行った私娼窟(ししょうくつ)やばくち場への不意の手入れ。臨検。けいど。「—の言ひ訳日済(ひなし)聞き飽きる」〈柳多留・七〉 [補説]「警動」「怪動」とも書く。
けい‐ひつ【警蹕】
天皇や貴人の通行などのときに、声を立てて人々をかしこまらせ、先払いをすること。また、その声。「おお」「しし」「おし」「おしおし」などと言った。みさきばらい。みさきおい。けいひち。「前駆(ぜんく)...
ご‐いし【御倚子】
朝廷の儀式のとき、束帯姿の天皇が着座した、いす。普通は紫宸殿(ししんでん)と清涼殿の殿上の間とに置かれた。