し‐だれ【垂れ/枝垂れ】
枝や葉が、たれ下がること。しだり。
しだれ‐いと【垂れ糸】
たれ下がっている糸。「素鑓(すやり)の鉤(かぎ)に—、さっとしだれて」〈浄・薩摩歌〉
しだれ‐いとすぎ【枝垂れ糸杉】
ヒノキ科の常緑樹。高さ10〜15メートル。枝が垂れる。中国揚子江沿岸に分布。
しだれ‐うめ【枝垂れ梅】
枝が垂れている梅。
しだれ‐ざくら【枝垂れ桜】
バラ科の落葉高木。ウバヒガンの変種で枝先が垂れ下がるもの。3月上旬に淡紅白色の花を開く。紅色の花をつけるベニシダレなど品種も多い。糸桜。しだりざくら。《季 春》「まさをなる空より—かな/風生」
しだれ‐ひがん【枝垂れ彼岸】
シダレザクラの別名。
しだれ‐もも【枝垂れ桃】
観賞用の桃の一種で、枝が垂れ下がるもの。しだりもも。
しだれ‐やなぎ【枝垂れ柳】
ヤナギ科の落葉高木。枝は垂れ下がり、細長い葉をつける。雌雄異株。早春、黄緑色の花を穂状につける。日本には古代に中国から渡来。垂楊(すいよう)。糸柳。しだりやなぎ。《季 春》
し‐だ・れる【垂れる/枝垂れる】
[動ラ下一][文]しだ・る[ラ下二]《「しだる」(四段)の下二段化》細い枝などが、長くたれ下がる。「暗い空に赤い光が柳のように—・れた」〈万太郎・露芝〉