しな‐つ・く
[動カ四]こびて甘えかかる。「わしゃ、こな様に惚(ほ)れたわいのと—・きかかれば」〈浄・伊賀越〉
しなつひこ‐の‐みこと【級長津彦命】
日本神話で、風の神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の子。級長戸辺命(しなとべのみこと)。
しな‐づけ【品付け】
「品書き」に同じ。
しな‐てる【級照る】
[枕]《「しなでる」とも》「片足羽川」「片岡山」にかかる。語義未詳。「—片足羽(かたしは)川のさ丹塗りの大橋の上ゆ」〈万・一七四二〉
しなてる‐や【級照るや】
[枕]「片岡山」「鳰(にほ)の湖」にかかる。語義未詳。「—片岡(かたをか)山に飯(いひ)に餓(う)ゑて」〈拾遺・哀傷〉
しなと‐の‐かぜ【科戸の風/級長戸の風】
《級長戸辺命(しなとべのみこと)(級長津彦命(しなつひこのみこと))の名から》風の異称。「—の天の八重雲を吹き放つ事のごとく」〈祝詞・六月晦大祓〉
しなとべ‐の‐みこと【級長戸辺命】
⇒級長津彦命(しなつひこのみこと)
シナトラ‐ドクトリン【Sinatra Doctrine】
世界経済を考えるとき、世界全体の利益を優先するのではなく、各国がそれぞれ独自の政策を取るという原則。フランク=シナトラのヒット曲「マイウェイ」から、旧ソ連のゲラシモフ情報局長が命名。
品(しな)無(な)・し
1 品がない。下品だ。「心やすくうち棄てざまにもてなしたる、—・きことなり」〈源・常夏〉 2 あいきょうがない。無愛想だ。「御手をじっとしめ給へば、—・くぴんと振り放し」〈浄・井筒業平〉
しな‐ぬの【科布】
シナノキの樹皮の繊維で織った布。赤褐色で布目が粗く、水湿に耐える。労働着・漉(こ)し袋・蚊帳(かや)・荷縄などに使った。信濃布(しなのぬの)。