尻(しり)が暖(あたた)ま・る
同じ場所に長い間いて、そこに落ち着く。「段々—・ると増長して」〈円朝・真景累ヶ淵〉
しり‐がい【尻繋/鞦】
《「しりがき」の音変化》 1 馬具の一。 ㋐馬の尾の下から後輪(しずわ)の四緒手(しおで)につなげる緒。 ㋑面繋(おもがい)・胸繋(むながい)および㋐の総称。三繋(さんがい)。押掛(おしかけ)。...
しり‐がお【知り顔】
[名・形動ナリ]よく知っているような顔つき。また、そのようなさま。知ったふう。「女御は、秋のあはれを—に答へきこえてけるも悔しう恥づかしと」〈源・薄雲〉
尻(しり)が重(おも)・い
めんどうがって、なかなか動こうとしない。また、物事をするのに、動作がにぶい。「何をするのも—・い」
尻(しり)が軽(かる)・い
1 気軽に物事を始める。また、動作が活発・軽快である。 2 行いが軽々しい。軽はずみである。 3 女性が浮気である。
しり‐がき【鞦】
「しりがい」に同じ。〈名義抄〉
尻(しり)が◦来(く)る
他から苦情などを持ち込まれる。また、人のした、好ましくない物事の処理が、身に降り掛かってくる。「客をふるので出先からお—◦来たり」〈秋声・縮図〉
尻(しり)がこそばゆ・い
場違いで落ち着かない。気恥ずかしくて居心地が悪い。「皆に注目されて—・い」
尻(しり)が据(す)わ・る
一つの所に身を落ち着けて物事をする。「一つ会社に—・らないようでは困る」 [補説]「尻が座る」と書くのは誤り。
しり‐がな【尻仮名】
捨て仮名のこと。また、送り仮名のこと。