しり‐ごえ【尻声】
1 声の終わりの部分。「笑いの—が憂愁(うれい)の響きを遺(のこ)して去る光景(ありさま)の」〈露伴・五重塔〉 2 あとを引くような声。「物うりの—高く名乗りすて」〈寅彦・映画時代〉 3 名前な...
しり‐ごみ【尻込み/後込み】
[名](スル) 1 おじけて、あとじさりすること。「滝口をのぞこうとして思わず—した」 2 気後れしてためらうこと。ぐずぐずすること。「危険な仕事と聞いて—する」
しり‐ご・む【尻込む/後込む】
[動マ五(四)]しりごみをする。ためらう。「いざ実行となると—・む人が多かった」
しり‐さがり【尻下(が)り】
1 後ろまたは終わりのほうが下がっていること。「—の字」⇔尻上がり。 2 物事の状態があとになるほど悪くなっていくこと。「景気が—に悪くなる」⇔尻上がり。 3 言葉のあとのほうの音調が低くなるこ...
しり‐さき【尻前/後前】
位置・方向・時間などの前後。あとさき。「やうやう日も暮がたになりぬ。—見れば、人ひとりも見えずなりぬ」〈宇治拾遺・一三〉
しり‐ざい【止痢剤】
下痢(げり)を止める薬。止瀉剤(ししゃざい)。
しり‐ざし【尻差し】
1 尻のようす・格好。「馬の振る舞ひ、おもだち、—、足つきなどの」〈宇治拾遺・七〉 2 (「尻刺し」とも書く)しんばり棒。しんざし。「雨戸に—をして」〈浮・一代男・二〉
しり‐ざや【尻鞘】
雨露から保護するために、太刀の鞘を覆う毛皮の袋。豹(ひょう)・虎(とら)・熊(くま)・鹿・猪(いのしし)などの毛皮で作り、遠行・戦陣などの際に用いた。毛鞘。しざや。しんざや。
しり‐しよく【私利私欲】
自分の利益を第一に考え、それを満たそうとする気持ち。「—に目がくらんで信用を失う」
しり‐しりゃく【私利私略】
自分の利益を第一と考え、そのためにめぐらす策略。「総裁の発想は—というものだ」 [補説]比較的新しい語。「党利党略」からの類推か。