しり‐よわ【尻弱】
[名・形動ナリ]気が弱いこと。また、そのさま。「理屈をこね、根性骨道礼(みちれ)なく、底意地きたなく、—に臆病なり」〈仮・浮世物語・三〉
しり‐わ【後輪/尻輪】
「しずわ」に同じ。「鞍の前輪より、鎧の前後の草摺を—かけて、矢先三寸余りぞ射通したる」〈古活字本保元・中〉
尻(しり)を上(あ)・げる
座っていた所から立ち上がる。訪問先から帰ろうとする。「客がようやく—・げる」
尻(しり)を押(お)・す
後ろから援助する。また、けしかける。「選挙に出馬した知人の—・す」
尻(しり)を落(お)ち着(つ)・ける
ある場所にゆっくりとどまる。腰を落ち着ける。「実家に—・ける」
尻(しり)を絡(から)・げる
着物の後ろの裾をまくり上げて、その端を帯などに挟む。「—・げて踊る」
尻(しり)を据(す)・える
何かをじっくりと行うために、その場所に落ち着く。一つの所に落ち着いて、長くとどまる。「じっくりと—・えて将来のことを考える」
尻(しり)を叩(たた)・く
やる気を起こすように励ます。また、早くするように催促する。しりをひっぱたく。「—・かれてやっと行政側が動く」
尻(しり)を拭(ぬぐ)・う
人の失敗や不始末の後始末をする。尻ぬぐいをする。「子供の不始末の—・う」
尻(しり)を端折(はしょ)・る
1 着物の端を折って帯に挟む。尻をからげる。「—・って歩く」 2 話や文章のしまいのところを略して簡単にする。「話の—・る」