すがる【蜾蠃】
1 ジガバチの古名。「飛びかける—のごとき腰細に」〈万・三七九一〉 2 鹿の古名。「—伏す木ぐれが下の葛まきを吹き裏がへす秋の初風」〈山家集・中〉
すが・る【嵌がる】
[動ラ五(四)]はめ込まれる。すげられる。「鼻緒がうまく—・る」
すが・る【縋る】
[動ラ五(四)] 1 頼りとするものにつかまる。「命綱に—・る」「手すりに—・って歩く」 2 助力を求めて頼りとする。「人の情けに—・る」 [可能]すがれる[ラ下一]
すが・る【尽る/末枯る】
[動ラ四] 1 盛りを過ぎて衰える。「身用心の傾城買いも—・らぬうちに分別すべし」〈浮・好色盛衰記〉 2 香が燃えつきる。「—・りたれども聞き分け給へと」〈浮・武家義理・一〉 [動ラ下二]「...
す‐が・る【酸がる】
[動ラ四]すっぱそうにする。すっぱがる。「梅食ひて—・りたる」〈枕・四五〉
すがる‐おとめ【蜾蠃少女】
ジガバチのように腰が細い、美しい少女。「胸別(むなわけ)の広き我妹(わぎも)腰細の—のその姿(かほ)のきらきらしきに」〈万・一七三八〉
すがる‐はふ【縋破風】
神社・仏閣などの建築にみられる、本屋根の軒先から一方にだけさらに突き出した部分の破風。