せめて‐は
[連語]《「は」は係助詞》十分ではないが。やむをえなければ。少なくとも。「—、ただ足鍋(あしなべ)一つ、…なむ要るべき」〈堤・由無し事〉
せめて‐も
[副]《「せめて」を強めた形》せいぜい。精いっぱい。無理にも。「—準備だけはしておく」「これが私にできる—の償いだ」
せめ‐と・う【責め問ふ】
[動ハ四]厳しく問いただす。詰問する。また、拷問にかけて問いつめる。「なほのたまへと—・ひ給へば」〈宇津保・俊蔭〉
せめ‐どうぐ【攻(め)道具】
攻撃するのに使う道具。攻め具。
せめ‐どうぐ【責(め)道具】
拷問に使う道具。また、相手を苦しめるのに使う道具。責め具。
せめ‐なじ・る【責め詰る】
[動ラ五(四)]厳しく問いとがめる。問いつめる。「失敗を—・る」
せめ‐ぬ・く【攻(め)抜く】
[動カ五(四)]徹底的に攻める。最後まで攻めつづける。また、城や敵の陣地を攻め落とす。「降伏するまで—・く」
せめ‐ねんぶつ【責(め)念仏】
鉦(かね)を鳴らしながら、高い声で早口に唱える念仏。せめねぶつ。
せめ‐のぼ・る【攻(め)上る】
[動ラ五(四)]都の方へ向かって攻めていく。「首都へ—・る」
せめ‐はた・る【責め徴る/責め促る】
[動ラ四]厳しく責めつける。強く催促する。「上によしなき奢(おご)りをすすめ、宴楽に宝をつひやし、民百姓を—・り」〈浄・国性爺〉