ひき‐はこ・ゆ【引きはこゆ】
[動ヤ下二]衣服の裾をたくし上げ、腰揚げをゆったりさせる。「—・えたる男児(をのこご)」〈枕・一四四〉 [補説]用例は能因本では「ひきはこへ」と、ハ行に活用している。
ひき‐はな・す【引(き)離す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って離す。無理に離れさせる。「二人の仲を—・す」 2 後ろに続くものとの距離・間隔を大きくあける。「二位以下を大きく—・す」
ひき‐むす・ぶ【引き結ぶ】
[動バ四] 1 引き寄せて結び合わせる。「磐代(いはしろ)の浜松が枝(え)を—・びま幸(さき)くあらばまたかへりみむ」〈万・一四一〉 2 庵(いおり)をつくって住む。「柴の庵を—・び」〈平家・一〉
ひき‐め【蟇目/引目】
《「響目(ひびきめ)」の略。射たときに音を響かせるところからいう。また、穴の形が蟇の目に似ているからともいう》朴(ほお)または桐(きり)製の大形の鏑(かぶら)。また、それをつけた矢。犬追物(いぬ...
ひきめ‐の‐ばん【蟇目の番】
蟇目を射て妖魔を退散させる当番。また、その人。
ひき‐や【曳き家/引(き)家】
建造物を解体せず、全体をそのままジャッキなどで持ち上げて別の場所に移動させること。曳家工法。
ひき‐よ・せる【引(き)寄せる】
[動サ下一][文]ひきよ・す[サ下二] 1 引っ張って近くに寄せる。「いすを—・せる」 2 そのものの方へ寄るようにする。ひきつける。「人の心を—・せる」
ひきり‐うす【火鑽り臼】
火鑽り杵(ぎね)ともみ合わせて発火させる木製の台。多くヒノキ材。登呂(とろ)遺跡などから出土。
ひきり‐ぎね【火鑽り杵】
火鑽り臼(うす)にもみ合わせて発火させる先のとがった棒。多くヤマビワの木。
ひき‐わた【引(き)綿】
入れた綿が切れないように、綿と布との間に薄く引きのばしてかぶせる真綿。