そでつけ‐ごろも【袖付け衣】
1 端袖(はたそで)のついた長袖の衣。「宮人の—秋萩ににほひ宜(よろ)しき高円(たかまと)の宮」〈万・四三一五〉 2 袖のついた衣。肩衣(かたぎぬ)に対していう。「頸付(うなつき)の童髪(わらは...
そで‐つま【袖褄】
着物の袖と褄。また、服装。身なり。「うち解くる世なく、—うち乱れずつくろひ居たり」〈たまきはる〉
袖褄(そでつま)を引(ひ)・く
異性に言い寄る。「—・くにも、遠慮なく声高にして」〈浮・五人女・二〉
そで‐とめ【袖止(め)/袖留(め)】
1 江戸時代、男子の元服、または女子が成人に達したとき、振袖をその半分ほどの普通の袖丈に縮めること。また、その祝い。とめそで。 2 吉原で、振袖新造から、その上の階級である部屋持ちの留袖新造にな...
そ‐で‐な・い【然で無い】
[形][文]そでな・し[ク] 1 いけない。悪い。また、そっけない。「余り憎いな、—・い為方だ」〈紅葉・金色夜叉〉 2 そうではない。違う。「安い物を高う売り、—・い物を、そぢゃと言うて売るを」...
そで‐なし【袖無し】
1 袖のついていない衣服。「—のワンピース」 2 「袖無し羽織」の略。《季 冬》「—を著て湖畔にて老いし人/虚子」
そでなし‐ばおり【袖無し羽織】
袖のない羽織。ちゃんちゃんこ。
袖(そで)に時雨(しぐ)・る
袖に時雨が降りかかる。袖に涙が落ちるたとえ。「我ながら思ふか物をとばかりに—・るる庭の松風」〈新古今・雑中〉
袖(そで)に縋(すが)・る
袖にとりついて哀れみを請う。助けを求める。「知人の—・って命をつなぐ」
袖(そで)に◦する
親しくしていた人をないがしろにする。冷淡にあしらう。「恋人を—◦する」