さん‐かん【算勘】
1 占いをして考えること。「陰陽道の輩を召さるるの上、参河守教隆、—に及ぶ」〈吾妻鏡・三六〉 2 数を数えること。そろばんで勘定すること。計算。「それがしは算用—においては、世間に恐いものがござ...
くれ‐がし【某】
[代]不定称の人代名詞。人の名をはっきり指示しないでいう語。それがし。なにがし。くれ。「—の夫人(マダム)のように気儘(きまま)ならず」〈紅葉・金色夜叉〉
すっぱ【素っ破/透っ波】
1 戦国時代、武家が野武士や野盗であった者を取りたてて使った間者。乱波(らっぱ)。忍びの者。 2 ぬすっと。すり。かたり。「それがしは京田舎走りまはって、かくれもなき—ぢゃ」〈虎清狂・禁野〉 3...
腕無(うでな)しの振(ふ)り飄石(ずんばい)
《腕力もない者が石投げをしようとする意から》自分の力に過ぎたことをするたとえ。また、虚勢を張るたとえ。「その縛(いまし)めにあひながら某(それがし)をつかまんとは、—」〈浄・出世景清〉
おと‐むすこ【弟息子/乙息子】
長男に対し、それより下の息子。また、末の息子。「それがしは故河津が—、祐成が弟箱王丸と申して」〈浄・五人兄弟〉
男(おとこ)は辞儀(じぎ)に余(あま)れ
男は、謙遜(けんそん)しすぎるくらいでよい。「はて、—といふ。まづ某(それがし)次第に召され」〈虎寛狂・千切木〉
か‐がし【彼某】
[代]不定称の人代名詞。だれそれ。くれがし。多く「なにがし(何某)」と対になって用いられる。→某(それがし) →何某(なにがし)「一番にはなにがし、二番には—などいひしかど」〈大鏡・伊尹〉
くち‐ちょうほう【口調法】
[名・形動ナリ]口先のうまいこと。また、そのさま。口じょうず。口達者。「それがしも—を以(もっ)て、ほってと(=充分ニ)持て成いて帰さう」〈虎寛狂・鱸庖丁〉
かけ‐こ・む【駆(け)込む/駈け込む】
[動マ五(四)] 1 走って中に入る。「軒先に—・む」「慌てて終電に—・んだ」 2 助けを求めて急いで相談に行く。「風邪が悪化して病院に—・む」「振り込め詐欺にあって警察に—・む」 3 押しかけ...
すす・びる【煤びる】
[動バ上一][文]すす・ぶ[バ上二] 1 汚れてすす色になる。すすける。「天井、畳は直ぐに—・びて来た」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉 2 聞きなれて古くなる。聞き古す。「某(それがし)が短句、公(き...