こつ【忽】
[人名用漢字] [音]コツ(漢) [訓]たちまち ゆるがせ 1 たちまち。「忽焉(こつえん)・忽然」 2 おろそか。「忽略/軽忽・粗忽」
あい‐とう・ずる【相投ずる】
[動サ変][文]あひとう・ず[サ変]互いに一致する。ぴったり合う。「初対面だが、たちまちに意気—・じた」
りゅう‐でん【流伝】
[名](スル)「るでん(流伝)」に同じ。「風説はたちまち長安人士の間に—せられて」〈鴎外・魚玄機〉
こっ‐しょ【忽諸】
《たちまちに滅び尽きる意》軽んじること。ないがしろにすること。「次に夜の事誠の御使いと存じ侍れば、いかでか忝(かたじけな)くも宣旨を—し奉るべき」〈盛衰記・一三〉
こつ‐えん【忽焉】
[ト・タル][文][形動タリ]突然ある状態になるさま。にわかに。たちまち。忽然。「—として湧起こった」〈中島敦・名人伝〉
駟(し)の隙(げき)を過(す)ぐるが如(ごと)し
《「礼記」三年問から》時の流れは、4頭立ての馬車が走り過ぎるのを、戸のすきま越しにのぞき見るようなものである。月日がたちまちに過ぎていくことのたとえ。
こつ‐じょ【忽如】
[ト・タル][文][形動タリ]にわかなさま。たちまち。突然。忽然。「—としてその心の地盤は崩れ」〈嘉村・秋立つまで〉
じ‐ぎぬ【地絹】
1 地方で、主に自家用に織った絹織物。一説に、生地の絹すなわち白絹のこと。「羽二重(はぶたへ)半疋(はんびき)四十五匁の—よりは」〈浮・胸算用・一〉 2 書画をかくのに用いる絹地。「ふしぎや絵像...
け‐う・す【消失す】
[動サ下二]消えうせる。「たちまちに心—・せぬ若かりし肌も皺(しわ)みぬ」〈万・一七四〇〉
しゅっ‐こつ【倏忽/儵忽】
[ト・タル][文][形動タリ]時間がきわめて短いさま。たちまち。「焼酎(しょうちゅう)で赤くなった顔に—として満足げな微笑を浮べ」〈火野・糞尿譚〉