ごうが‐しゃ【恒河沙】
《ガンジス川の砂の意》 1 数量が無数であることのたとえ。 2 数の単位。10の52乗。一説に10の56乗。→位(くらい)[表]
こう‐う【紅雨】
1 春、花に降りそそぐ雨。 2 赤い花の散るようすを雨にたとえていう語。
こう‐ぎょく【紅玉】
1 ルビーのこと。 2 若く、肌がつやつやして血色のよいこと。また、美しい容貌のたとえ。「—の膚(はだえ)、平門第一の美男とて」〈樗牛・滝口入道〉 3 リンゴの一品種。果皮は真紅色、果肉は薄黄色...
こう‐きょ【広居】
1 広々としたすまい。 2 心を広く保つ意から、仁の道をたとえていう語。
こう‐うん【黄雲】
1 黄色の雲。黄金(こがね)色の雲。 2 稲が実り、水田一面に黄色く見えるのを雲にたとえた語。 3 《色が似ているところから》酒のこと。
光陰(こういん)矢(や)の如(ごと)し
月日のたつのが早いたとえ。
こう‐けつ【膏血】
《「宋史」王禹偁伝から》人の脂と血。苦心して得た収益のたとえ。「生活に揉まれ、人々の—に塗(まみ)れ」〈小林秀雄・無常といふ事〉
こい‐の‐せきもり【恋の関守】
恋を妨げる者のたとえ。「誰(た)がうきゆゑぞ—」〈菟玖波集・恋上〉
こい‐の‐やま【恋の山】
恋にまどう心を、踏みこんで惑う山路にたとえた語。「—繁き小笹(をざさ)の露分けていりそむるよりぬるる袖かな」〈新勅撰・恋一〉
こい‐の‐やっこ【恋の奴】
恋に支配されている身を、人に使われる奴(やっこ)にたとえていう語。恋のとりこ。恋の奴隷。「徒(いたづ)らに、—になり果てて」〈謡・恋重荷〉