こう‐きょ【広居】
1 広々としたすまい。 2 心を広く保つ意から、仁の道をたとえていう語。
こう‐うん【黄雲】
1 黄色の雲。黄金(こがね)色の雲。 2 稲が実り、水田一面に黄色く見えるのを雲にたとえた語。 3 《色が似ているところから》酒のこと。
ごう‐く【業垢】
仏語。 1 悪業(あくごう)が心身をけがし苦を招くことを、垢(あか)にたとえた語。業塵(ごうじん)。 2 悪業と煩悩(ぼんのう)。
こう‐ぎょく【紅玉】
1 ルビーのこと。 2 若く、肌がつやつやして血色のよいこと。また、美しい容貌のたとえ。「—の膚(はだえ)、平門第一の美男とて」〈樗牛・滝口入道〉 3 リンゴの一品種。果皮は真紅色、果肉は薄黄色...
こううん‐りゅうすい【行雲流水】
空を行く雲と流れる水。物事に執着せず、淡々として自然の成り行きに任せて行動することのたとえ。「—の生活」
こう‐う【紅雨】
1 春、花に降りそそぐ雨。 2 赤い花の散るようすを雨にたとえていう語。
膏血(こうけつ)を絞(しぼ)・る
人の苦労して得た利益や財産を取りあげる。重税を取り立てることなどのたとえ。
こい‐の‐やっこ【恋の奴】
恋に支配されている身を、人に使われる奴(やっこ)にたとえていう語。恋のとりこ。恋の奴隷。「徒(いたづ)らに、—になり果てて」〈謡・恋重荷〉
こい‐の‐やみ【恋の闇】
恋のために理性を失っている状態をたとえていう語。恋の闇路(やみじ)。
こい‐の‐やま【恋の山】
恋にまどう心を、踏みこんで惑う山路にたとえた語。「—繁き小笹(をざさ)の露分けていりそむるよりぬるる袖かな」〈新勅撰・恋一〉