諸刃(もろは)の剣(つるぎ)
《両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから》一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。両刃の剣。
もも‐はがき【百羽掻き】
鴫(しぎ)がくちばしでいく度も羽をかくこと。また、物事の回数の多いことのたとえ。「あかつきのしぎの羽掻き—君が来ぬ夜は我ぞかずかく」〈古今・恋五〉
もん‐しょう【門牆/門墻】
1 門と垣。転じて、家の出入り口。かどぐち。 2 《門と垣が並んで続いているところから》きわめて近い所のたとえ。
物(もの)に似(に)◦ず
他に比べるものがない。たとえようもない。「かなしきこと—◦ず」〈大和・一四八〉
モンスター‐ペアレント
《(和)monster+parent》学校や教育委員会に対して理不尽な要求や苦情を繰り返す保護者をモンスター(怪物)にたとえた語。モンスターペアレンツ。モンペア。モンペ。
紅葉(もみじ)に鹿(しか)
取り合わせのよいもののたとえ。
本(もと)を彊(つと)めて用(よう)を節(せっ)すれば則(すなわ)ち天(てん)も貧(ひん)にする能(あた)わず
《「荀子」天論から》基礎を強固にして物を倹約すれば、たとえ天の力であってもこれを貧乏にすることはできない。
もう‐こ【猛虎】
強く勢いのある虎。荒々しい虎。また、強くたけだけしいことのたとえ。「饞狼(さんろう)—に等しき徒輩である」〈魯庵・社会百面相〉
孟母(もうぼ)三遷(さんせん)の教(おし)え
《「古烈女伝」母儀・鄒孟軻母から》孟子の母は、はじめ墓場のそばに住んでいたが、孟子が葬式のまねばかりしているので、市場近くに転居した。ところが今度は孟子が商人の駆け引きをまねるので、学校のそばに...
藻屑(もくず)と消(き)・える
海に沈んで死ぬたとえ。「海戦で多くの兵士が—・えた」