鼠(ねずみ)壁(かべ)を忘(わす)る壁(かべ)鼠(ねずみ)を忘(わす)れず
ネズミは自分がかじった壁のことなど忘れているが、壁はネズミにかじられたことを忘れない。苦しめられた恨みは長く消えないことのたとえ。
ねこ‐の‐ひたい【猫の額】
《猫の額が狭いところから》場所の狭いことのたとえ。ねこびたい。「—ほどの庭」
眠(ねむ)れる獅子(しし)
大きな力をもちながら、それをまだ十分発揮しないままでいる人や国などのたとえ。
ねうし‐おきうま【寝牛起(き)馬】
[連語]牛は伏すのを、馬は立つのを好むということ。人の好みがさまざまであることのたとえ。
猫(ねこ)に小判(こばん)
貴重なものを与えても、本人にはその値うちがわからないことのたとえ。
猫(ねこ)に鰹節(かつおぶし)
猫のそばに、その好物の鰹節を置くこと。油断できないこと、危険であることのたとえ。
猫(ねこ)の首(くび)に鈴(すず)を付(つ)ける
《猫に仲間を捕られる鼠(ねずみ)たちが集まって相談し、猫の首に鈴をつけることにしたが、実行する鼠はいなかったという西洋の寓話から》いざ実行となると、引き受け手のない至難なことのたとえ。
猫(ねこ)の手(て)も借(か)りたい
非常に忙しく手不足で、どんな手伝いでもほしいことのたとえ。
猫(ねこ)の子(こ)一匹(いっぴき)いない
人が全くいないたとえ。「—夜の官庁街」
寝耳(ねみみ)に水(みず)
《「寝耳に水の入るごとし」の略》不意の出来事や知らせに驚くことのたとえ。「—の話」