寝(ね)た子(こ)を起(お)こす
静かに収まっている物事によけいな手出しをして、問題を起こすことのたとえ。
年年(ねんねん)歳歳(さいさい)花(はな)相似(あいに)たり
《劉希夷「代悲白頭翁」の「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」から》毎年毎年、花は変わることなく咲く。人の世の変わりやすいのに比べ、自然は変わらないことのたとえ。→歳歳年年人同じからず
野(の)に伏(ふ)し山(やま)に伏(ふ)す
旅先で苦労を重ねることのたとえ。
ねん‐び【燃眉】
眉(まゆ)が燃えること。危険が迫っていることのたとえ。ぜんび。「—の急」
能(のう)ある鷹(たか)は爪(つめ)を隠(かく)す
実力のある者ほど、それを表面に現さないということのたとえ。 [補説]「脳ある鷹」と書くのは誤り。
のたれ‐じに【野垂れ死に】
[名](スル)《「のたれ」は「のたる」の連用形から。「野垂れ」は当て字》道ばたなどに倒れて看護もされずそのまま死ぬこと。行き倒れ。また、それに似たみじめな死に方。「たとえ—しようと援助は受けない」
嚢中(のうちゅう)の錐(きり)
《「史記」平原君伝から。袋の中の錐はその先が袋の外につき出るところから》すぐれた人は多くの人の中にいてもその才能が自然に外に現れて目立つことのたとえ。錐の嚢中に処(お)るが若(ごと)し。
トロイ‐の‐もくば【トロイの木馬】
《トロイア戦争で、ギリシャ軍がトロイア軍を攻略するため、兵を巨大な木馬にひそませて侵入したという故事から》 1 正体を偽って潜入し、破壊工作を行う者のたとえ。 2 有益なソフトウエアに見せかけて...
取(と)らぬ狸(たぬき)の皮算用(かわざんよう)
まだ捕まえてもいない狸の皮を売ることを考えること。手に入るかどうかわからないものを当てにして計画を立てることのたとえ。
つき‐はな【月花】
1 月と花。また、それらに代表される風雅な物事。「—はさらなり、風のみこそ、人に心はつくめれ」〈徒然・二一〉 2 賞翫(しょうがん)したり寵愛(ちょうあい)したりするもののたとえ。「その女はひと...